釜ヶ崎から貧困層が排除される? あいりん総合センター閉鎖で進む再開発

釜ヶ崎から貧困層が排除される? あいりん総合センター閉鎖で進む再開発
 日本で最大級の日雇い労働者の街である釜ヶ崎。同地で、労働者が仕事を求めて集まる「あいりん総合センター」が3月末に閉鎖された。一部の労働者や支援者は、建物内に残って抵抗していたが、警察と行政は4月24日、労働者や支援者らを退去させ、センターを完全に閉鎖した。

 橋下徹氏は「あいりん労働センターを南半分に縮小し、センター北側と新今宮駅周辺を活性化させる」と明言しており(※1)、閉鎖をてこに地域の再開発が進むと考えられる。しかし再開発が進めば、日雇い労働者や野宿者が町から排除される危険性がある。

◆あいりん総合センターの閉鎖で「居場所」としての機能が失われる

「あいりん総合センター」は、1970年に設置されて以来、労働者が職を探し、身を寄せる場所として機能してきた。釜ヶ崎地域合同労働組合の稲垣浩委員長によると、センター内には洗濯をする場所や食堂、売店、トイレや娯楽室があり、労働者たちが昼間に横になれる場所もあったという。しかし耐震性が不十分であることが判明し、3月31日に閉鎖された。

 センターが担っていた機能は、何か所かに分けて移転された。大阪府が管轄する「西成労働福祉センター」は、センター横を走る南海高野線の高架下に新設された。厚生労働省の大阪労働局が管轄する「あいりん労働公共職業安定所」(職安)も高架下の別の場所に移設された。

 隣接する萩之茶屋小学校跡地は「新萩の森」と名付けられ、テントやベンチが設置されている。

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