日本も他人事ではない。世界最大の民主主義イベントで繰り広げられた壮絶なネット世論操作

日本も他人事ではない。世界最大の民主主義イベントで繰り広げられた壮絶なネット世論操作
photo by Marco Verch (CC BY 2.0)
       
◆有権者9億人、候補者8千人以上の選挙

 世界最大の民主主義イベントであるインドの総選挙が行われた。まずはその規模を確認してみよう。有権者9億人以上、政党の数2,293、候補の数8千人以上、投票所の数100万以上だ。

 投票は4月11日から5月19日にかけて順次行われ、開票が23日に行われた。勝利したのはモディ首相が率いる与党インド人民党(BJP)だった。選挙前にはさまざまな情報と憶測が行き交ったが、与党が過半数を握る歴史的勝利で幕を閉じた。

 インドの選挙はその規模だけでなく、ネット世論操作の熾烈さでも知られている。インドでネット世論操作が大々的に行われるようになったのは2014年の選挙からだと言われている。この時、各党が書き込み要員=トロールを雇って世論操作を行った。世論操作に参加したメンバーのひとりが後に『I am a Troll: Inside the Secret World of the BJP's Digital Army』(Swati Chatuvedi、2016年、12月1日)という本を刊行し、その実態を暴露した。その中に政権党は敵対する政党だけでなくジャーナリストや著名人までも攻撃対象にしていたと書いてある。

 インドではネット世論操作はビジネスとして確立しており、フェイクニュースを流布させる際には多数のトロール要員を準備するだけでなく、短期間に多数の投稿を可能にするためのテンプレートがグーグルドキュメントによって作られて提供されていたという。(参照:『The growing tide of fake news in India』Aljazeera、2018年12月11日)
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2019年5月30日の国際総合記事

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