たとえばトランプ、ビル・ゲイツやパリス・ヒルトンのようなスーパー富裕層は、プライベート・ジェットに乗ることで、一般の人たちの1万倍もの二酸化炭素を排出していると言われています。それにもかかわらず、富裕層はお金や技術を持っているため、現在の生活レベルを大方維持しつつ気候変動の影響を免れることができます。彼らは気候変動がもたらす災害に対して大きな責任があるにもかかわらず、その影響を受けないのです。トランプの気候変動否定を信じて、最終的に損をするのは支持者だけというわけです。
オーストラリアで火災がかなり深刻化しています。モリソン首相は何をしていたか? ハワイでバカンスです。この呑気さは、誰かのゴルフみたいですよね。
他方で、ボランティアの消火隊員は家族や自分の故郷を守るために消火活動をして、命を失っている。一部の人々の豪華な暮らしを可能にする石炭の既得権益を維持するために、一般の人々や多くの動物たちが犠牲になっているのです。
―― 富裕層は気候変動まで金儲けのために利用しています。まさにナオミ・クラインの言う「ショック・ドクトリン」です。