還流スキャンダルから1年……。原発マネーと高浜町の今

還流スキャンダルから1年……。原発マネーと高浜町の今
関電問題が発覚して以降、反原発運動が各地で活発化。運転開始から40年を超える高浜原発1、2号機は今なお再稼働の見通し立たず
       
 関電の金品授受問題が発覚してから1年、黒い利権疑惑に揺れた福井・高浜町はどう変わったのか?新型コロナの脅威も忍び寄る現地を取材。見えてきたのは、いまだ色濃く残る癒着の構図だった……

◆還流スキャンダルから1年。行政と利権の癒着構造は変わらなかった

「あれから1年、町の体質は変わりません」

 こう嘆息するのは福井県高浜町の町議会議員だ。同町の名前が大きく取り沙汰されたのは、昨年9月のことだった。関西電力幹部らに原発マネーが還流するという大スキャンダルが発覚。その利権の中心にいたのが、昨年3月に亡くなった同町の森山栄治・元助役(享年90)だったのだ。

 今年3月に第三者委員会が提出した調査報告書によると、元助役は関電幹部らに3億6000万円にものぼる金品を賄賂として提供。その見返りとして、自身が顧問などを務める関係企業に仕事を流すよう迫っていた。だが、地元では元助役に対する批判は鳴りを潜めた。高浜町役場の関係者が話す。

「原発が来る前の高浜町は、過疎化が進む地方の田舎町でした。仕事も限られていましたし、道路もボコボコでヒドいものでした。そこに関電が来て、森山さんが助役時代には高浜原発3、4号機の建設が始まり、建設労働者と原発関係者が町にお金を落とすようになっていったんです。新たな雇用が創出された結果、人口1万人の高浜町の7割近い人が関電関係の仕事に携わるようになり、町民の生活が潤った。森山さんや歴代の町長たちに、就職の斡旋や仕事を回してもらうなど、“おいしい思い”をしてきた町民も多い。そんな負い目があるから、誰も大っぴらに批判の声を上げない。選挙を経て町議会で利権にメスを入れようとしても、関電の作業員が住民票を移すなどして組織票が動くんです」

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2020年8月26日の経済記事

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