セックスワークの”非犯罪化”を。よりよいセックスワークのための法制度とは

セックスワークの”非犯罪化”を。よりよいセックスワークのための法制度とは
畑野とまと氏
◆セックスワークは高度な接客業

 「セックスワークは高度な接客業です」

 セックスワーカーの活動団体SWASHメンバーの畑野とまと氏は言う。

「それなのに、イメージ先行で簡単に誰でもできる仕事だと思われている。『仕事』としてやっているということを理解されていないのです」

 新型コロナウイルスの感染が広がるなか、セックスワークを含む「夜の街」は感染拡大の要因としてバッシングを受けた。また、岡村隆史氏による「コロナが明けたら美人さんが風俗嬢やります」発言炎上から、社会活動家藤田孝典氏によるセックスワーク廃止論も出てきている。加えて、セックスワークにもコロナ給付金を支給するように求める訴訟も起きている。

 そんな中で、前回の記事ではセックスワーカー当事者にインタビューして、「セックスワーカーは社会の被害者だ」という言説に疑問符を投げかけた。今回はセックスワーカーの活動団体SWASHメンバーの畑野とまと氏に話を聞き、よりよいセックスワークのために社会や法制度はどうあるべきか尋ねた。

◆現在のセックスワーク法制

――まず現在のセックスワーク法制について、どうお考えですか?

畑野とまと氏(以下、畑野):現在セックスワークを取り締まっているのは、売春防止法と風俗営業法です。

 まず売春防止法は、売春を助長する行為等を処罰し、補導や保護更生などの措置によって売春の防止を図るものです。この法律でいうところの「売春」とは、女性器に男性器を挿入するいわゆる「本番行為」のみを指しています。デリバリーヘルスなどの性交類似行為や同性間の性交はこれには含まれません。

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2020年9月21日の経済記事

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