
しかし、前回報じた「NHKから国民を守る党」という国政政党がやっていることは、誹謗中傷をなくすことではなく、人々を委縮させ、人々から自由な言論を奪う行為そのものである。それどころか、批判かもしれないものを一方的に誹謗中傷だと決めつけ、裁判で脅し、示談金を要求するものなのだ。
◆キッカケは「ゴキブリの寄生虫」と言ったこと
キッカケは、ごく普通の一般人が書いた「立花は床下をコソコソ逃げ回るゴキブリかと思ったら、ゴキブリの寄生虫だったというオチ。立花くん、キミね、みじめなのよw」というツイートである。
確かに、このツイートには賛否が分かれるかもしれない。仕事をしない政治家に対して「よくぞ言ってくれた!」という人がいる一方、「こういう汚い言葉を言われたら政治家でも傷つくので言うべきではない」という人もいることだろう。
しかし、毎年1億6000万円以上の税金をもらっていながら、センター試験間近の予備校の前で大音量の迷惑演説をかましたり、ヤジを飛ばした高齢者を私人逮捕したり、暴行を受けた女性アイドルに対して「男性に媚びている職業の女性が襲われるのは仕方がない」と言い放ったあげく、これが彼女のセックステープだといって動画を紹介したり、威力業務妨害、不正競争防止法違反、脅迫罪で起訴されたりと、こうした数々の蛮行を見せつけられたら、言葉遣いは別として、政治家としての資質を問われるのは当然のことであろう。