
もちろん、政治家である以上、信仰に関係なく宗教団体などの会合に顔を出すこともあるだろうし、信仰がある場合についてはプライベートに関わる問題でありそれを非難する意図はない。ただ、国会議員等の身分や役職を引っさげてイベントに出席したり祝電や祝花を送れば団体側の権威付けに協力することになり、それはプライベートな信仰活動にとどまらなくなる。社会的に批判されている団体等との関わりであれば、なおさらだ。議員連盟での活動等、各分野に関する推進活動や、政治資金収支報告書に記載される金銭の授受も、プライベートではなく政治家の政治活動だ。政策等も含めて、国民の利害に影響を与えるものであり、政治家個人のプライバシーではない。
◆宗教合宿に偽装勧誘する霊友会
霊友会と関わりがある閣僚は4人。副大臣と政務官にも各1人おり、計6人だ。
厚労相・田村憲久:2011年と2013年それぞれに、霊友会の政治部門「インナートリップ・イデオローグ・リサーチセンター」へ会費18万円を支払い。
環境相・小泉進次郎:霊友会創立祭2015に出席。
官房長官・加藤勝信:2016年、自民党岡山県第5選挙区支部が霊友会に会費1万2000円支払い。
経済再生担当相・西村康稔:2012年と2013年それぞれ、「インナートリップ・イデオローグ・リサーチセンター」に会費18万円を支払い。2014年、霊友会に会費1万6000円を支払い。2016年、霊友会に会費1万2000円支払い。