現代のタブー「感染症ムラ」の真実<ジャーナリスト 倉重篤郎>

現代のタブー「感染症ムラ」の真実<ジャーナリスト 倉重篤郎>
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千和 / PIXTA(ピクスタ)
◆安倍一強でも歯が立たない

 安倍晋三首相時代、よく我々は「安倍一強」などと書きたててきたものだが、その一強でも歯が立たなかった組織があった。それが「感染症ムラ」である。

 昨年5月のことである。アベノマスクや全国一律休校、家でくつろぐミスマッチ動画の配信など、当時の安倍政権には数々のコロナ対応での失態があったものの、まだまだ退陣の兆しはなかった。それどころか、1年延長を決めた東京五輪のためにも何とかコロナ封じ込め作戦を強化せんと従来対応をレビューした。その結果俎上に上げたのがPCR検査の拡大・増強であった。
 安倍氏本人が「検査プロセスに目詰まりがある」とその原因を指摘した上で、厚労官僚に検査を増やせ、とはっぱをかけたことがあった。当時厚労省は、感染者とその周辺にいた濃厚接触者を追いかけるクラスター追跡を封じ込め戦略の主軸としており、検査対象を広げることには極めて消極的であった。検査拡大で必然的に生じる軽症、無症状感染者が、医療現場をひっ迫させるのを恐れていたからだ。無症状者を野に放っていても感染爆発にはつながらない、とタカをくくっていた面もあった。

 だがしかし、「一強」からの指示である。それなりに対応しなくてはならない。通常の役所であれば幹部が汗をかいて首相の意を体して動くであろう。そうでなくても、それなりにやったふりはするに違いない。ところが、驚くべきことに厚労官僚たちは、真逆に動いたのであった。

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