レベル1の「逸脱」 原研また「安全文化の欠如」を指摘される

 茨城県東海村での陽子加速器施設「J-PARC」での放射性物質漏えい・被ばく事故で、原子力規制委員会は、安全文化の欠如が見られることから、レベル1の『逸脱』としたINES(国際原子力・放射線事象評価尺度)の暫定評価を下した。


 同評価によると、「屋内で汚染を確認していながら、排気ファンを運転して放射性物質を屋外に輩出しており、放射性物質に対する適切な管理ができていない」として、INESレベル1の「逸脱」と指摘している。


 INES評価はレベル0(安全上重要でない事象)からレベル7(深刻な事故)までの8段階に分かれているが、レベル1の逸脱としては今回の事故と同じ日本原子力研究開発機構(原研)の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)での冷却用ナトリウム漏えい事故(1995年)などがある。


 原研は、「もんじゅ」の大量機器点検漏れ問題でも、原子力規制委員会から「安全文化の欠如」を指摘され、17日に鈴木篤之前理事長が引責辞任しており、度重なる不祥事は原研の安全に対する姿勢の問題の根深さを露呈している。


 

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