
北朝鮮は、けさ6時前の発射に続いて、8時3分ごろにも、2発目の弾道ミサイルを発射した。政府は「明白な安保理決議違反であり、航空機や船舶の安全確保からも極めて問題がある行為」として、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行う考えを発表した。
北朝鮮は今朝5時57分ごろ、同国東岸に位置する元山(ウォンサン)市周辺から中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル1発を発射した。これに続いて、8時3分ごろにも2発目のミサイルが発射された模様。
政府は1発目の発射を受けて、官邸に危機管理センターを設置して、情報収集と分析を行うとともに、防衛省や外務省など関係省庁の局長級会議を開き、対応を協議した。
安倍晋三首相は、「政府一体となって、あらゆる不測の事態に対応できるよう、情報収集・分析、国民への迅速な情報提供、航空機・船舶などの安全確認の徹底」を指示した。現時点では付近を航行する航空機や船舶への被害は報告されていない。
韓国の聯合ニュースは、韓国軍合同参謀本部の分析として、1発目の発射が失敗したとみられるが、2発目については確認を急いでいると報じた。
日本政府は立て続けに行われた弾道ミサイル発射を受けて、「明白な安保理決議違反だ」として、北朝鮮に対し厳重に抗議を行う方針。