火山灰に地下の新鮮なマグマ 阿蘇山は「マグマ水蒸気噴火」か

火山灰に地下の新鮮なマグマ 阿蘇山は「マグマ水蒸気噴火」か
火口から北東に広がる火山灰の堆積エリア(提供:気象庁)

 今月8日に爆発的噴火が発生した阿蘇山から放出された火山灰を分析した防災科学技術研究所などの調査チームは、火山灰には地下深くの新鮮なマグマが1割ほど含まれており、「マグマ水蒸気噴火」だった可能性が高いと発表した。


 阿蘇山の中岳第一火口は、7日午後9時52分に噴火し、日付が変わった翌8日午前1時46分には爆発的噴火が発生した。


 防災科研と産業技術総合研究所は9日の現地調査で、火口の北側から北東側の地域で火山灰や火山れきが堆積している状況を確認。火口から北東に6キロ以上離れた阿蘇市一の宮町で火山灰と火山れきを採取した。


 電子顕微鏡で観察した結果、火山灰は、灰色がかった白っぽい変質した岩石のかけらが7~8割ほどを占めていたが、残りの10%程度は網目状の亀裂が入った茶褐色から黒いガラス質の結晶片が含まれていた。


 茶褐色や黒いガラス粒子に見られる亀裂は、ガラスが急冷された際に熱の収縮でできたものと考えられており、たくさんの気泡が確認されたことから、調査チームは、地下深部のガスを含んだマグマから出たものだと推測。


 また、噴火当日のヘリの観測では噴煙でわからなかったが、火口付近の写真を詳しく分析したところ、今回の噴火前からあった「湯だまり」と呼ばれる火口湖が残っていたことから、気象庁は「マグマ水蒸気噴火だった可能性がある」と発表した。


 爆発的噴火があった8日夜の降雨で、かなりの火山灰が流されてしまったことから正確な分布や堆積量を算出するのは難しいが、防災科技研の現地調査では、火口から6.5キロ離れた豊後本線「宮地駅」周辺では1平方メートルあたり2500グラム以上、12~14キロほど北東でも数百グラム以上の火山灰が堆積していたと推測されるという。

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