脱ぎ捨てた靴下か?謎だらけの「珍渦虫」日本近海で新種発見!

脱ぎ捨てた靴下か?謎だらけの「珍渦虫」日本近海で新種発見!
三浦半島沖で採取された珍渦虫の体長は 5cm程度。左側が前になる(撮影:大森紹仁特任助教/東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所)

 脱ぎ捨てた靴下と勘違いしてしまいそうになるほど不思議な姿をした「珍渦虫(ちんうずむし)」の新種が日本近海で見つかった。脳も生殖器も肛門もない単純な体を持つ珍渦虫は、世界でこれまでに5種類しか報告がなく、実態解明が進んでいない。遭遇自体が珍しい生き物だ。



 筑波大学の中野裕昭准教授や国立遺伝学研究所などのグループは2013年7月、東北沖の水深500メートル以下の深海で、底引き網に似た器具を使って、1匹の珍渦虫を捕まえた。その2年後の2015年12月には、神奈川県の三浦半島沖の水深380~554メートルで2匹目を捕獲。



 2匹をCTスキャンで詳しく調べた結果、スウェーデンで100年以上前に初めて見つかった珍渦虫に体の基本的な構造がよく似ていることがわかった。



 スウェーデン西海岸の水深100メートル前後の海底で初めて採集された珍渦虫は長い間、全世界で1種類しか発見されていなかったが、2016年になって、米国からメキシコ西海岸にかけての太平洋で、4種類の新種が相次いで見つかっている。



 グループは日本で採取された2匹のDNA解析を行ったところ、海外の5種とは別の新種だとして、「Xenoturbella japonica」と命名した。



 体の構造が非常に単純な珍渦虫は、動物の共通の祖先の特徴を残している可能性があると考えられていて、珍渦虫の研究をすることが、動物の起源や進化の過程の解明につながると期待が寄せられている一方、どんな風に生まれて成長するか発生過程もいまだに解明されておらず、生態は謎に満ちている。



 研究グループは、珍渦虫が日本近海の冬でも凍らない海域で生息していることをつきとめた今回の発見で、その起源や進化の秘密に迫りたいと期待を寄せている。

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