折り紙みたいな新種のカニ「ペタンココユビ」小笠原で発見

折り紙みたいな新種のカニ「ペタンココユビ」小笠原で発見
「ペタンココユビピンノ」。上が雄、下が雌(お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター特任助教 吉田 隆太提供)

 白い折り紙でていねいに折ったかのような、かわいらしい新種のカニが、小笠原諸島で見つかった。


 甲羅を前後に押しつぶしたような形をしていることから「ペタンココユビピンノ」と名付けられたこのカニは、お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターの“甲殻類の専門家”こと吉田隆太特任助教らが、2016年に小笠原諸島にある聟島(むこじま)列島を調査した際に発見した。



 ペタンココユビピンノの甲羅の横幅は、約7ミリメートルで、とても小さい。「ピンノ」とは、アサリやハマグリなどに入っているカニ「ピンノ」に似ていることからつけられている。そして「ペタンコ」という名前から、体は薄っぺらいのかと思いきや、吉田氏は「厚みは測っていないが、薄くはなかった印象がある」と話す。


 今回見つかった場所は、水深10~15メートルに住む環形動物の「フサゴカイ」がもつ、チューブ状の棲管(せいかん)のなか。ペタンココユビピンノは、ちょうどフサゴカイの棲管にピッタリ収まるようなサイズで、横方向に移動しながら、両者は共生していると考えられる。


 棲管は、ゴカイが自身の分泌物や砂を固めて作っているために崩れやすく、中に入っているカニを全て取れていたかは確認できないが、雌雄ペアが1組、雌のみが1個体、合計3個体が発見された。



 公開された写真を見ると、雄の色味が強いことに気づくが、吉田氏によると、性別による色の違いは明らかにされていないという。ただ、コユビピンノの仲間は、雌が雄より大きい傾向にあり、ペタンココユビピンノも、雌の体は角ばっていて雄より少し大きいことがわかる。



 現在、このカニは標本となっているそうだが、世界自然遺産にも登録された小笠原諸島には、まだまだ新種の生物がたくさん住んでいることだろう。小笠原海域でのまとまった生態調査は25年間おこなっていなかったことから、吉田氏も「今後もこうした調査をつづけることで、新たな発見が期待できる」と話している。

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