うなぎの蒲焼からサルモネラ菌 約200人が食中毒 愛媛県のJA直販所

うなぎの蒲焼からサルモネラ菌 約200人が食中毒 愛媛県のJA直販所
サルモネラ菌の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)

 今月20日から22日にかけて、愛媛県今治市の農業協同組合が運営する鮮魚コーナーで調理・販売した「うなぎの蒲焼」を食べた194人がサルモネラ菌による食中毒を起こしていたことが明らかになった。



 愛媛県によると集団食中毒が発生したのは、JA越智今治が運営している直販所「さいさいきて屋」の鮮魚コーナーで、「えひめぎょれん販売」が今月20~22日にかけて販売した「うなぎの蒲焼」を食べた1歳から92歳までの194人が発熱や下痢、嘔吐などの症状を訴えて、136人が医療機関を受診。このうち23人が入院し、ひとりが重症だという。



 今治保健所が調査した結果、患者6人と従業員7人の便から検出されたサルモネラ菌が、残っていた蒲焼きの菌と同一であることが判明したことから、今月27日付で直売所の衛生管理について改善指導を行うと同時に、蒲焼きを売っていたえひめぎょれん販売に対しては食品衛生法にもとづいて営業禁止処分を命じた。



 JAでは行政指導を受けて、今月19日から23日にかけて販売したうなぎの蒲焼の回収を行っている。



 国立感染症研究所によると、サルモネラ食中毒を引き起こす原因菌には2000種類以上あり、近年では学校や高齢者福祉施設、病院などで多発している。サルモネラ菌自体は、自然界のあらゆるところに生息し、ペットや鳥類、爬虫類、両生類などが保菌。とくにブタやニワトリ、牛などの家畜の腸内には常在菌として生息。



 感染すると、通常8~48時間の潜伏期間を経て、嘔吐や腹痛、38℃以上の発熱、下痢などの症状が発生。下痢は1日数回から十数回を繰り返し、3~4日から深刻な場合は1週間以上に及ぶこともある。



 健康な大人では急性胃腸炎にとどまるが、子供や高齢者の場合は意識障害や血液中に病原菌が侵入する菌血症、けいれんや脱水症を起こすなど重症化しやすく、回復が遅れる傾向がある。

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