初代はやぶさ 小惑星イトカワから持ち帰った粒子に「水」発見!

初代はやぶさ 小惑星イトカワから持ち帰った粒子に「水」発見!
初代はやぶさが探査した小惑星イトカワ(JAXA)

 


 世界で初めて、小惑星にクレーターを作ることに成功するなど、探査機はやぶさ2の活躍が連日のように伝えられるなか、米アリゾナ州立大学の研究チームが、初代はやぶさが2010年に地球に持ち帰った小惑星「イトカワ」の表面物質から、かつて「水」が存在していた証拠を発見した!

イトカワの微粒子は世界の研究者へ

 初代はやぶさは2003年に打ち上げられ、地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワに到着し、表面から採取した微粒子(サンプル)を地球に持ち帰った。1500個以上あるという微粒子は、JAXAを通じて日本をはじめ、世界中の研究者に提供され、現在も分析が続いている。



 このうち5つのサンプルを託されたアリゾナ州立大の研究チームは、「Nano SIMS」というイオンビームによる最先端の顕微鏡を使って、微粒子を構成する元素を分析。その結果、人間の髪の毛の半分近い厚さのパイロキシンという鉱物の結晶内に、水があったことを示す水素同位体を発見した。

髪の毛の半分の厚さのサンプルから水を発見

 イトカワは地球上で最もたくさん発見されている隕石のふるさとだと考えられている「S型小惑星」に分類される。現在の姿は直径約500メートルほどだが、元になった母天体は直径20キロ以上にも及び、太陽系誕生後の40億年以上前に誕生。



 激しい天体衝突を繰り返すうちに、バラバラに砕け、やがてそれらの破片が互いの重力で寄せ集まって、現在のイトカワになったと考えられていることから、主な原料は岩石ばかりで、水や有機物はほとんどないと考えられている(S型は石質を意味する英語のケイ素に由来)。



 そんな乾いた石だらけの小惑星イトカワは、天体衝突の脅威と宇宙放射線にさらされてきたにもかかわらず、表面には地球の水と変わらない水があることが明らかになったことから、研究チームは「地中深くには、もっとたくさんの水が存在するかもしれない」と指摘。



 そのうえで、イトカワのように太陽系の内側に存在するS型小惑星が、地球に水をもたらした供給源になった可能性があると示唆している。アリゾナ州立大学のチームは、小惑星リュウグウを探査中のはやぶさ2のサンプル分析にも参加する予定だ。

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