「高齢運転者用トレーニングアプリ」開発!6週間で運転技能・認知力アップ 東北大

「高齢運転者用トレーニングアプリ」開発!6週間で運転技能・認知力アップ 東北大
高齢化社会によって高齢ドライバーも増加しているが…(AC)

 


 東京・池袋で87歳男性が運転する車が暴走し、母子2人を含む多数が死傷した事故をはじめ、高齢ドライバーによる事故が問題となるなか、東北大学加齢医学研究所のグループは、自宅のテレビでできる運転技術のトレーニング・アプリを開発した。



 1日20分のトレーニングを6週間試す実験を続けた結果、運転技術と認知力が向上することが確かめられた。

 このアプリを開発したのは、東北大の川島隆太教授と野内類准教授のグループ。記憶力や情報処理速度などの認知機能は、加齢とともに低下し、高齢者の運転や買い物など日常生活に影響を及ぼすことはよく知られている。



 川島教授らが開発したアプリは、放送信号を受信するセットトップとWi-Fiのルーターを自宅のテレビに接続し、リモコンで行うゲームだ。画面に出てくる標識に書かれた数字が大きい方を選択したり、道路から飛び出してきたものが人なのかゴミ箱なのか瞬時に判断するなど、素早い判断が求められるもの。

1日20分、週5日以上、6週間で効果

 仙台市や塩竈(しおがま)市、栗原市で募集した健康な高齢者60人を対象に、1日20分間、週5日以上のトレーニングを6週間継続。終了後に、自動車教習所の指導員が同乗したうえで約1.7キロのコースを走行するテストを行った結果、安全確認や安全速度の保持など運転技能が大幅に向上していたほか、情報処理速度など認知力が改善される効果が実証された。



 川島教授らは「わずか6週間でも運転技能や認知機能が向上したうえ、ポジティブな気分(活力)になることも裏付けられた」として、高齢ドライバーによる交通事故減少を目指すためのツールとして期待を寄せている。



 なおこの研究成果は、今月7日に学術誌『Frontiers in Aging Neuroscience』に掲載された。

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