肝細胞がんに日本人特有の発症要因を推定 ゲノム解析で

肝細胞がんに日本人特有の発症要因を推定 ゲノム解析で
がんによる死亡原因のうち5本の指に入る肝臓がん。肝細胞がんの遺伝子解析を行った研究グループは、背景に日本人に特有の発症要因があることを突き止めた(写真は肝臓がんのイメージ画像 frickr@dagusu2010より)

 死亡者数の多い肝臓がんのうち、9割を占める肝細胞がんについて、国立がん研究センターなどの研究グループは、日本人と米国人のがん遺伝子を解析した結果、日本人特有の発がん要因があることを突き止めたと発表した。


 日本でがんによる死亡者数のうち肝臓がんは5番目に多く、世界全体でも肺がんに次いで第2位を占めている。原因はB型やC型の肝炎ウイルスに感染した場合に加えて、近年では肥満や糖尿病、アルコール摂取などによる非ウイルス性の肝細胞がんが増加している。


 国立がん研究センターと東京大学などの研究グループは、肝細胞がんの治療を受けた日本人413人と、欧米人や米国在住のアジア人など195人、合わせて608例のがんに関するゲノム(全遺伝情報)をスーパーコンピューターで調べた。


 発がん要因や人種間における突然変異の相違点について詳しく分析を行ったところ、たんぱく質の遺伝情報を記録する「エクソン」という領域で、3種類の特徴的な変異パターンが見つかった。このうちひとつのパターンは日本人にのみ特有であることが判明した。


 この変異が日本人特有である理由はまだ不明だが、発がん要因と密接に関わっていることから、日本人に特徴的で、肝炎ウイルス感染ではない未知の発がん要因が関係している可能性が示された。研究グループでは「B型、C型肝炎ウイルス以外の原因や人種差の解明に寄与しうる重要な研究です。この研究をきっかけに、治療薬の少ない肝細胞がんの新しい治療薬開発につながることが期待できます」と話している。


 なお、この論文は4日、米科学誌「Nature Genetics」電子版に掲載された。

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