
恋といっても男と女で捉え方が違い、我々人類は常にそのズレに悩まされてきました。
「そうやって悩んで苦しむのが恋の醍醐味」なんて考え方もありますが、できれば解消していきたいところ。
そこで、男女の脳の違いという視点から恋愛について分析する黒川伊保子さんの著書『鈍感な男 理不尽な女』(幻冬舎)から男と女の恋に対する考え方の違いをご紹介します。
女性の恋は「この人しかいない!」という確信から男性と女性の脳には認知の機能に大きな違いがあるため、恋に落ちる時の状況も大きく異なります。
脳梁(のうりょう)が太く、直感にすぐれた女性の恋は、「この人しかいない!」という確信から始まるのだそう。
また、生殖リスクの高い哺乳類のメスは、遺伝子の相性を厳選して集中的に発情することから、恋に落ちた当初は常にその男性のことが気になって仕方がないのだとか。
一方、なるべく多くの生殖チャンスが欲しい男性の恋は女性ほど「この人しかいない」という確信に満ちたものではありません。
そのため、「メールの返信が遅い」「なかなか会えない」という状況で女性が苦しむ、恋の温度差が生まれてしまうのです。
相性が最悪の相手に惹かれる恋の不思議
男女の関係をややこしくするのは、恋に落ちる男女が似たもの同士ではなく、正反対の相手を選ぶ傾向にあることだといいます。
動物はすべからくフェロモンと呼ばれる生殖ホルモン由来の体臭を発散しており、このフェロモンには異性に遺伝子情報(免疫抗体の型)を臭いで知らせるという大切な役割があります。