栗菓子で有名な長野県小布施の桜井甘精堂。文化5(1808)年、桜井幾右衛門氏が小布施で初めて栗落雁を創ったのが桜井甘精堂の始まり。

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桜井甘精堂の店舗は本店をはじめ泉石亭、カフェ茶蔵(さくら)、北斎亭、栗の木テラス小布施店、ながの東急店、甘味屋幾右衛門など販売と飲食店を展開する。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

桜井甘精堂の工場見学ができるというので訪ねた。本店からは少し離れており、車で5分ほどの場所にある。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

工場入口は小さく見つけ難いが見学者歓迎の立て札がある。見学者用のスリッパが用意されているので履き替える。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

壁に掛けられたかわいらしいイラストの額の文面を見ると「はきものをそろえる」とある。

長野県篠ノ井町にある円福寺の住職、藤本幸邦氏がつくられた詩だそう。「はきもの」にとどまらず多種多様のことに当てはまる深みのある詩で心に残る。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

工場内ではビデオの視聴と栗かのこ製造ラインの見学。栗かのこはオートメーションではなく手作業で缶に詰める。効率を求めず品質を保つという理念に基づく手間をかけた丁寧な作業だ。

純栗ようかんの食感を決める練りの強さは、練っている際のヘラにかかる重みのみで見極める熟練の菓子職人の技のたまもの。

桜井甘精堂の栗菓子は栗かのこ、栗ようかん、栗落雁、栗どらやきなどの和菓子とマカロン、マロンフィナンシェ、マロンクリームのダコワーズ、マロンパイなど洋菓子も。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

工場見学を通して、会社の理念、製造の様子を知ったあとにいただくお菓子は一層おいしく感じられる。

小布施で栗菓子二百年の歴史。 桜井甘精堂の工場見学

補足であるが軽井沢町旧軽ロータリー近くの軽井沢店は移転のため10月9日に閉店。新店舗はしなの鉄道軽井沢駅構内に10月27日オープン予定。喫茶スペースもできるという。

桜井甘精堂本店 住所:長野県上高井郡小布施町小布施774

本社・工場 所在地:長野県上高井郡小布施町大字小布施2460番地1

桜井甘精堂 公式サイト:http://www.kanseido.co.jp/

(小椚萌香)