暮らしに溶け込む美を手に入れる。そんな感性を満たしてくれるアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2025」が、今年も金沢で11月28日(金)から11月30日(日)に催される。
国内唯一の工芸に特化したこのイベントには、初出展を含む42ギャラリーが集結。工芸の伝統と革新が交錯するこの場で、あなたの日常に深みと品格を与える出会いが待っている。
やまわきてるり《たらちね》2024【atelier&gallery creava】
金沢で工芸の美意識を凝縮した3日間
「KOGEI Art Fair Kanazawa 2025」は金沢駅すぐの「ハイアット セントリック 金沢」で開催される。工芸を主題にしたアートフェアとしては国内唯一の本イベントは、今年で第9回を迎える。参加ギャラリーは過去最多の42軒。初出展の8ギャラリーに加え、韓国や台湾を含む海外勢も参加する。
会場ではホテルの客室をそのままギャラリースペースとして活用。1部屋につき1ギャラリーの展示スタイルで、作品がまるで暮らしの一部かのように映る空間が演出される。工芸の新しい価値を感じ取りながら、直感で作品を選びとる特別な時間がそこにある。

茶の湯、禅、そして工芸。金沢の文化に触れる
KOGEI Art Fair Kanazawaの魅力は、展示販売だけにとどまらない。過去には木工作家の器を使った茶会や、古美術商とめぐるツアー、国立工芸館との連携イベントなどが実施されてきた。2025年もトークイベントや茶会などが予定されており、詳細は10月に公式サイトで発表される。
金沢という土地がもつ文化的土壌は、このアートフェアを唯一無二の存在にしている。伝統文化が生活のなかに自然に息づくこの街で、現代工芸は“新しい日常の美”として紹介されている。展示されるのは新進気鋭の若手から国際的に活躍する作家まで。伊藤慶二、田島美加、杉田明彦など、その顔ぶれは幅広い。

伊藤慶二【小山登美夫ギャラリー】
工芸との出会いが豊かさを与える
このフェアの最大の魅力は、“見る”だけで終わらない点にある。手に取って、感じて、購入し、自宅で味わうことができる。暮らしに取り入れることで、美は記号ではなく実感へと変わる。金沢で出会った器や彫刻が、ただの装飾ではなく、日常を静かに彩る存在になるだろう。

寺澤季恵【Gallery蚕室】
金沢で静かな工芸の美を求める旅は、今年の秋にふさわしい選択肢になるはずだ。
KOGEI Art Fair Kanazawa 2025
日時:11月29日(土)11時~19時、11月30日(日)11時~18時※11月28日(金)は招待者限定
会場:ハイアット セントリック 金沢 2階、4階、5階
所在地:石川県金沢市広岡1丁目5-2
入場:前売り券 2,500円、当日券3,000円(どちらも2日間通し券)
公式サイト:https://kogei-artfair.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000063671.html
(Fumiya Maki)