孤高の画家フィンセント・ファン・ゴッホ。その生涯を最も近くで見届けた弟テオの妻、ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルが記した伝記『フィンセント・ファン・ゴッホの思い出』が、東京都美術館で開催中の「ゴッホ展」にあわせて増刷された。
激動の人生の裏側にあった家族の絆と、作品に宿る人間味をあらためて感じさせてくれる一冊だ。
義妹ヨーが紡ぐ、“ありふれた画家”としてのゴッホ
『フィンセント・ファン・ゴッホの思い出』は、弟テオの妻ヨーが、画家の死後に遺された膨大な書簡を整理しながら、彼の生涯を時系列で描いた記録だ。
世間的には「耳を切った」「自ら命を絶った」といった逸話で知られるゴッホを、ヨーはひとりの人間として丁寧に描き出している。
本書では、家族や友人に支えられながら描き続けた画家の姿を通して、作品の背後にある心の変化を追体験できる構成になっている。
代表作『ひまわり』『自画像』『カラスのいる麦畑』などもオールカラーで掲載され、読みながら作品と生涯を重ねて味わえる。
林卓行氏監訳、マーティン・ゲイフォード氏が解説
本書の監訳を務めたのは、美術批評家で東京藝術大学教授の林卓行氏。解説には、美術批評家のマーティン・ゲイフォード氏が寄稿しており、現代の視点からゴッホ像を再検証する内容となっている。
翻訳は吉川真理子氏が担当し、原文の情感を損なうことなく日本語で丁寧に再現した。
画家本人を直接知る人物の言葉で綴られた記録に、現代の批評と翻訳の技術が重なり、ゴッホをより立体的に理解できる一冊に仕上がっている。
“孤高の天才”を支えた愛の記録を、今あらためて
本書は、ゴッホを単なる伝説の画家としてではなく、迷いながらも描き続けた“ひとりの芸術家”として描いている。100年以上の時を経た今も、その筆致のやさしさと誠実さは色あせない。
芸術家と家族のあいだに流れた時間を追いながら、ゴッホの作品がもつ力の源を感じてみてはいかがだろうか。
『フィンセント・ファン・ゴッホの思い出』
著者:ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル、監訳 林 卓行、訳 吉川真理子
定価:1,650円(税込)
判型・頁:A6変型判・216頁
発行:東京書籍
商品ページ:https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81324/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000115774.html
(山之内渉)
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