「姫路市埋蔵文化財センター」は、2025年11月で開館20周年を迎える。これを記念して、国の重要文化財に指定されている「宮山古墳出土品」を10年ぶりに展示する記念展「綺羅、宮山古墳 ―煌めく副葬品にみる被葬者の姿―」を、12月21日(日)まで開催中だ。
会期中は、記念講演会や体験学習なども予定されている。
10年ぶりに展示される国の重要文化財
「宮山古墳」は、同センターに隣接する古墳時代中期の円墳だ。
3基の埋葬施設から見つかった出土品は、「金垂飾付耳飾」や「銀錯貼金環頭大刀」をはじめ、朝鮮半島からもたらされたと見られる貴重な遺物が多いことで知られている。20年前には国を代表する考古資料のひとつとしてドイツでも展示されており、まさに姫路の至宝といえる。
講演会や展示解説も開催
同展示会の会期中には、開館20周年記念講演会や体験学習、展示解説なども行われる。
「宮山古墳」に埋葬された人物とは
副葬された金工品の系譜を追究する記念講演会「宮山古墳の被葬者はいかなる人物か?」が、11月9日(日)の午後1時30分から午後3時まで開催。
「宮山古墳」に副葬された金工装飾品はどこで製作されたのか。古墳から出土した金工品の編年と系譜的分析を基に、倭と朝鮮半島諸国の地域間交渉を考える最新の研究成果から、「宮山古墳」の被葬者像に迫る講演となっている。
講師は滋賀県立大学准教授の金宇大氏。参加費は無料、定員は60名で、10月20日(月)までに同センターに申し込みが必要だ。
出土品の解説を聞きながら歴史に思いを馳せる
展示を見るだけでなく、より深く詳細を知りたい方は、専門職員による展示解説へ。
開催日は、11月22日(土)と12月20日(土)で、いずれも午前10時30分からと午後1時30分からの2回開催される。
予約不要で、先着順で定員20名となっている。
10年ぶりに展示される、貴重な歴史の一片を見てみては。
綺羅、宮山古墳 ―煌めく副葬品にみる被葬者の姿―
会期:12月21日(日)まで
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
開催場所:姫路市埋蔵文化財センター
所在地:兵庫県姫路市四郷町坂元414番地1
休館日:月曜(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土曜・日曜の場合は開館)
観覧料:無料
イベント詳細ページ:https://www.city.himeji.lg.jp/maibun-center/0000030518.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000335.000073910.html
(田原昌)
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