日本の空なのに航空機が飛べない「横田空域」はなぜ存在しているのか
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スクリーンショット 2015-05-20 13.05.36
羽田空港や成田空港を利用する飛行機から外の景色を見ていると「ん??」と思うことがあります。
たとえば関西方面から羽田空港に向かう飛行機の場合、羽田空港から南へ50kmほどの地点を通り過ぎ、その後房総半島端っこまで行き、左旋回した後に羽田空港に着陸します。(下記右画像参照)
せっかく障害物のない空の便を利用しているのにもかかわらず、なぜ大回りをしているのでしょうか。もちろん東京都心部の上空を低空飛行できないなどの制限はありますが、もっと大きな見えない壁「横田空域」が存在しているからです。
それを避けるために大回りを余儀なくされていますが、横田空域を管制する横田基地は米軍の基地です。それでは、なぜ米軍の基地が日本の空の多くを占有しているのでしょうか。
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■どのような法律に基づくものなのか
米軍による横田空域の管制権の法的根拠は、日米地位協定にあります。
話は第2次世界大戦に遡り、太平洋戦争当時、日本の領空を掌握した米軍は、安保条約に基づき、終戦後も日本に駐留することになりました。
その際、横田基地周辺の空域について、日米地位協定によって、米軍の管制を認めることになったのです。
したがって、米軍に横田空域の管制が認められている法的根拠は、安保条約に基づく日米地位協定ということになります。

■日米地位協定の内容
日米地位協定は、「協定」という名前になっていますが、国会承認がある2か国間条約ですので、日本政府に対する法的拘束力があります。

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