2019年2月21日、日本武道館にてTOKYO MX presents「BanG Dream! 7th☆LIVE」DAY1:Roselia 「Hitze」が開催されました。

2017年3月から配信されているスマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に加え、1月3日からアニメ第2期も放送中の勢いに乗る『BanG Dream!』(以下『バンドリ!』)。
そのライブである「BanG Dream! 7th☆LIVE」は3日間にわたり日本武道館で開催され、3バンドによる単独公演がそれぞれの日程で行われました。

今回はその初日に行われた「Roselia」(ロゼリア)ライブに注目。ドイツ語で"熱"を意味するライブタイトル「Hitze」を体現した、彼女たちの初めての武道館単独ライブをレポートします。

【前回ライブレポート】なぜRoseliaは「エモい」のか?ガールズバンドメンバー経験者が「エモい」という単語を使わずにライブをレポート
https://www.inside-games.jp/article/2018/11/29/118997.html

Roseliaとその魅力とは?
数々のガールズバンドが登場する『バンドリ!』から生まれた、ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムの5人で構成された実在するバンド「Roselia」。
作中と同じゴシック風のファッションに身を包んだ可憐なメンバーはキャラクターを演じている声優本人です。

彼女たちは演じているキャラクターと同じ楽器を実際に担当し、原作で演奏されている難易度の高いゴシックメタルやスピードメタル調の楽曲を、本業が声優であることを感じさせないレベルで弾きこなし、その技術力の高さがアニメ・ゲームファン外からも評価されています。
曲間のマイクパフォーマンスでは担当声優本人であることの強みを最大限に発揮。キャラクターが目の前に飛び出して来たかのような、アニメさながらのMCを展開してファンを沸かせます。

作中でも「Roselia」の存在は一線を画していて、他の登場バンドがポップ寄りの音楽・ファッションを好む中、「Roselia」はゴシックロックやメタル寄り。高校生ながらバンド活動に対するプロ意識が高く、部活やレクリエーションだという感覚はゼロ。自分たちの力で"最高の音楽"を届けるために常に本気で妥協がありません。そんなストイックさと、時折ふと見せる素顔のかわいらしさのギャップで多くのファンの心を掴んでいます。


作品から飛び出したリアルバンドの「Roselia」も、ひたむきに練習し最高のステージを届けようとする姿が作中とシンクロすると、原作ファンからの支持も厚く、また、時折キャラクターの"憑依"が抜けた状態でみせる"中の人"の素顔も彼女たちの魅力のひとつとされています。

いざ、武道館!
アニメ、ゲームきっかけのファンに加え、声優、ゴシックファッション、音楽ファンなど、幅広い層からの人気を集める彼女たちの初めての武道館ライブ。会場は隅々まで満員で、日本各地に加え、香港、台湾、韓国の映画館でのライブビューイングにあふれかえったファンが押し寄せる盛況ぶりでした。

ゲーム内でもライブ前の期間限定で、特別仕様のキャラクターボイスが実装され、Roseliaメンバーのライブに対する意気込みが聞けるようになっていたのも『バンドリ!』らしいうれしい取り組みです。

開演前、会場内BGMの「Roselia」の楽曲に合わせてサイリウムや手拍子で反応し、会場も徐々にテンションを上げていきます。ボーカルの湊友希那役・相羽あいなさんによる影ナレ(*)でライブの諸注意と開演に向けた挨拶があると大きな歓声がおこり、開演に向けた準備はもう万端です。

(*)編集注: 影ナレーション。開演前後などに姿を見せず影でナレーションをすること。

日本武道館はもともと1964年の東京オリンピック開催時に柔道着会場として建設されていて、八角形の会場の全方位に客席があります。
今回のライブは円形のセンターステージと花道が用意されていて、360度どこからでもメンバーのパフォーマンスを楽しめるセッティング。天井からは大型のスクリーンパネルが吊るされていて、全方位、離れた席からもメンバーの顔や手元をリアルタイムで確認できる作りになっていました。
舞台とスクリーンのセットは一足先に武道館ライブを行った「Poppin'Party」のステージのものと似ていましたが、設置されている楽器から、これからはじまるライブは「Roselia」の初武道館公演なんだ!と高揚させます。


頂点を目指す「Roselia」の音楽
いよいよ開演ーー会場が暗転し待ちわびた観客の歓声を制すかのように、モーツァルトが残した未完のレクイエム「怒りの日」の荘厳なメロディと雷鳴が会場に轟きます。大型スクリーンに、今回のライブ用に描き下ろされたメンバーのイラストと実写楽器をフィーチャーした映像が5人分流れ、ライブタイトルのロゴ「Hitze」が映ります。いよいよ“熱”と題したこのコンサートの幕が上がります。

ステージの中央部、棺桶を彷彿とさせる扉から、目覚めたヴァンパイアのようにメンバーが登場。武道館は大歓声に包まれます。筆者からはちょうど櫻川めぐさん演じるドラムの宇田川あこの登場が見える席だったのですが、スモークが妖しい雰囲気を醸し出すなか、ドラムスティックを握った腕を交差させた「ボヘミアン・ラプソディー」のようなポーズとクールな表情で登場してドラムに向かう姿が印象的でした。


教会と青い薔薇の映像がスクリーンに映される中、メンバーがそれぞれの楽器に向かいセッティングを完了させると、そのまま「BRAVE JEWEL」の演奏がスタート!初っ端にアニメ2期のオープニング曲でもあるこの曲を選ぶセットリストに観客の期待は高まります。全席指定で椅子のあるコンサートでしたが、観客はほぼ総立ち。相羽あいなさん演じるボーカルの湊 友希那の「会いたかったわ武道館!」の声に呼応する観客たちの熱気は、筆者のいた2階席を揺らすほどのものでした。

「BRAVE JEWEL」は各メンバーごとの短い歌パートで全員の声が堪能できる曲で、昨年11月の単独ライブで加入したキーボード・白金燐子役の志崎樺音さんは今回が初めての頭から通しての単独ライブ出演。期待されていた歌声もしっかりと聴くことができました。

2曲目はイントロのベースソロが印象的な「R」。
中島由貴演じる今井リサが奏でるソロに観客が熱狂し、メンバーの「Shout out!」や「R R R R R」のコーラスや合いの手に合わせ観客も声を出します。友希那が「日本武道館熱いわね。まだまだいけるわよね!」とさらに煽ると、円形のセンターステージは回転し、客席からは移動の難しいドラムとキーボード含め、メンバーそれぞれの演奏姿が見られる仕様に。間奏のベースとキーボードの掛け合いもばっちり色々な角度から楽しむことができました。

2曲目が終わると友希那が「こんばんは、Roseliaです。今日は日本武道館に来てくれてありがとう。盛り上がってる?」と客席を煽ります。「とうとう来たわね、日本武道館へ…」と感慨深いようすを見せつつ、2曲目でベースソロを披露した今井リサに「緊張している?」と聞くと、リサは「そそそ、そんなことないよ!ききき、緊張なんてしてないよ!」と明らかに動揺しながら答え、武道館は強がるリサに萌え沸きます。

続いてドラムのあこは「すごく沢山人がいるね!」と興奮した様子。キーボードの燐子が「緊張してますけどすごく楽しいです。」とコメントすると、昨年の単独ライブでデビューしたばかりの中の人・志崎樺音さんへの声援も飛びました。工藤晴香さん演じるギターの氷川紗夜からは、今日のコンサートの注意事項がアナウンスされました。どの会場にもライブ初参加のお客さんはいるため、これは親切な心掛け。注意事項は前日までにもアナウンスがありましたが、会場で直接メンバーから言われてしまうと守らざるを得ないうまい構成だと感じます。

注意事項の説明が終わると最後にあこが「以上!安全に楽しめない人は……Roseliaを脱退して貰うわよ。」と友希那のマネをして念押しすると、頭上のスクリーンには黒バックに赤字で大きく「脱退」の文字が表示され、武道館の環境を最大限に活用したネタと、友希那からのするどい「誰のマネよ?」というツッコミに会場からは笑いが起きました。

友希那から改めて「脱退しないよう、最後まで楽しむ覚悟はできてる?」と質問され、もちろん!とばかりに唸る武道館。「いい感じに声出てるけど、みんなの声改めて聞かせてもらおうかな!」とリサが提案し、そのまま毎度おなじみのコール&レスポンスへ。

会場全体からコールアンドレスポンスの声援を受けた友希那は「熱いわね。じゃあ、その熱さを受けてこの曲を届けるわ。私たちの頂点を目指す曲を聴きたい?」と、次の曲を開始。
3曲目はカバー曲「魂のルフラン」。友希那がセンターステージの中央部に移動するとステージの一部がせり上がり、2階席の目線に届くの高さまで上がりました。ステージ床はメンバーと上段の友希那がそれぞれ逆方向に回転。ステージは最大で4段ウエディングケーキのようにせり上がる仕組みのようでした。曲中では演奏中のメンバーのライブ映像に、劇中のイラスト、名前、担当楽器、キャスト名を組み合わせメンバー紹介が投影されました。カバー曲らしく、サビでは観客にマイクを向け大合唱になり友希那「最高ね」とつぶやくシーンも。

4曲目、「初披露の曲よ。みんな、一緒に盛り上がって」と、初のバンド演奏となるカバー曲「残酷な天使のテーゼ」を披露。ステージの段差もフラットに戻り、友希那もメンバーの元へ。ベースのリサに絡むと、観客からは「フゥー!!」と大きな歓声が。演奏後、キーボードの燐子は「みんなも楽しそうでうれしくなりました」とにっこり。

カバー曲を新たに披露するのは「深愛」ぶりだったと語る友希那。すると、ギターの紗夜が「深愛」が収録される3月16日発売の「バンドリ! ガールズバンドパーティ!カバーコレクションVol.2」をすかさず宣伝。残念ながら「残酷な天使のテーゼ」はまだ収録の予定がないとのことで、今回の武道館での初演奏は「特別ってことですね!」とドラムのあこが表現。友希那が「いいこと言うわね」とめずらしく素直に褒めると、あこは「友希那さんに褒められた~!」とよろこびます。ちなみに「魂のルフラン」は発売中の「バンドリ! ガールズバンドパーティ!カバーコレクションVol.1」に収録されています。
発売日の3月16日はゲームリリース2周年の日で、さらに紗夜の"お友達"の工藤晴香さんのお誕生日でもあることにも触れられました。

「まだまだ盛り上がっていくわよ!」と改めて観客に声出しをさせる友希那。「日本武道館、私たちとともに行きましょう、果てに……ONENESS!」と5曲目「ONENESS」に続けました。
こちらもメンバーの掛け合いと一緒に声を出して盛り上がれる人気の高い楽曲です。ボーカルと竿隊が自由にステージ上を動き回り、友希那がギターの紗夜の肩を組みおでこをつけるシーンがあったのですが、しっかりと大型スクリーンにも抜かれていて、これには武道館もライブビューイングも、カメラさんとスイッチャーさんの仕事っぷりに感謝したのではないでしょうか。

5曲目が終わるとメンバーは一時退場。会場は暗転し、スクリーンに今回のライブのために撮影された映像が流れました。
Roseliaの5人が教会の中に迷い込み、白い扉の先で自分の楽器を見つけ出すという内容で、メンバーひとりずつ長めにスポットをあて顔もしっかり見える構成でした。楽器を見つけたメンバーがそれぞれ無声でなにかをつぶやくのですが、それをすべて合わせると"聖域"の意味を持ち、Roseliaの楽曲タイトルでもある「Sanctuary」という単語になることが明かされます。

メンバーが再度登場し、後半戦最初の6曲目は映像の流れを受けて「Sanctuary」。昨年末発売されたばかりで、1曲目に演奏された「BRAVE JEWEL」のカップリング曲のこちらもライブ初披露。初めて生で体感するRoseliaの聖域に、後半の頭から観客のテンションは急上昇。衣装も"重なり合う青薔薇"のような衣装から、メンバーカラーの薔薇のコサージュが右胸にあしらわれた新衣装に着替えて登場。

曲終わりに「私たちにきれいな陽だまりをみせて」と友希那が言うと、武道館がオレンジ色のサイリウムに染まり、そのまま7曲目の「陽だまりロードナイト」を披露。舞台中央が友希那とメンバーを乗せ再びせり上がり、スクリーンとせり上がりの側面には夕陽が映し出され、メンバーがうつくしく橙に染まりました。
この楽曲ではメンバーが演奏しながらぴょんぴょんと小さくジャンプして、観客も「はい!はい!」と一緒に縦乗りするのが定番の光景。「武道館でも陽だまりぴょんぴょんできた!」と客席からうれしそうな声が聞こえてきました。

間奏のベースの聴かせどころではピンスポットがリサにあたり、指引きのスラップベースが武道館に堂々と響き渡ります。
見せ所をバッチリこなしたリサに友希那が寄り添い、おでこをコツンと合わせるシーンがあり、観客からは「フゥー!」と歓喜の声が。最後はその高まりのまま「オーオー」のコーラスで武道館が一体になりました。

今度は「日本武道館、綺麗な雨色に染めて見せなさい」と友希那が言うと、サイリウムがオレンジから紗夜の髪色のような水色に変わり、8曲目「Determination Symphony」へ。円形のステージは曲のBPMに合わせた速度で回り始め、スタンド席では興奮の高まりが振動で伝わりました。
間奏のギターソロでは友希那が「Guitar!」と振り、ピンスポットに照らされた紗夜のプレイに武道館は歓声に沸きました。落ちサビ(*)では友希那がロックにモニターを外し歌い上げるシーンも。
(*)編集注: 曲中で通常より抑え目の伴奏で歌われるサビのこと。間奏後、最後のサビの前などで入ることが多い。

演奏が終わるとドラムのあこが「いや~!みんなすごい声援だったね!3曲続けて聴いてもらったけど、どうだったかな~?」と問い掛けてから、「Sanctuary」の映像と新衣装について「りんりんが作ってくれた衣装が教会に合って最高だったよー!」とキーボード・白金燐子作の衣装(*)を褒めました。
(*)編集注: 作品内では、白金燐子が衣装をデザイン・作成しています。

友希那は「どの曲にも色々な思い出があるから、こうしてステージで披露できてうれしいわ」と語り、Roseliaのここまでの軌跡を振り返ります。そして、9曲目「軌跡」を披露。曲終わりには友希那から「ありがとう。今こうしてここにいられること、本当にに感謝してるわ。そしてメンバーみんなも、これからもよろしくね。」と感謝の言葉がおくられました。

演奏が終わるとドラムのあこが「じゃ、前にいこうかなー!」と、ずっと固定位置だったドラムから離れると、メンバー全員でステージの南側に並びました。
「みんなー!ここであこからお知らせがあります!本日「Roselia 宇田川あこシグネイチャードラムスティック.Ver2」が発売になりました!」とLERNI(レルニ)から発売されたドラムスティックを"闇の力"で一人一千万本買って帰るよう宣伝が入ります。
紗夜からも、自身とリサの楽器のニューバージョンが発売された旨と、今日まさにその新楽器を使用していることがアナウンスされ、「詳しくはESPで」とコンサート後に情報を検索するように促しました。

新しいといえば、と本日の新衣装についてもここで言及。「上に行きましょう!」とセンターステージに全員で集まります。あこは「乗ってみたかったんだよね~!ねー、りんりん!」とはしゃぐと、友希那がそれぞれの衣装の違いを紹介します。
新衣装は記事内に使用させていただいているゴシック風のもので、あこの衣装のポイントはスカートのボリュームであることや、メンバーによってリボンとネクタイの差があること、コサージュとスカートのテールにさりげなくワンポイントで付いている"雫"の色がメンバーカラーになっていることが衣装担当の燐子をメインに説明されます。

衣装紹介のあとはおなじみのメンバー紹介。「あなたたちRoseliaに全てを賭ける覚悟はある?足りないわ!もっともっと!」と友希那が煽り、メンバーの演奏が始まります。その演奏をバックに友希那がメンバーひとりひとりを紹介し、紹介されたメンバーの名前を会場全体で叫びます。名前をコールされたメンバーはソロを思い切り演奏し、ライブでも盛り上がるポイントの一つになっています。アニメ2nd Seasonの劇中ライブと同じように進行され、最後にリサが「我らがボーカル・友希那!」とバトンを受けて紹介します。
「名前を呼んでくれてありがとう。すごく嬉しいわ。お返しにこの曲を届けようかしら。」と10曲目「BLACK SHOUT」と曲名を叫ぶと、会場はさらにヒートアップしました。

友希那の「日本武道館、かかって来なさい!」の煽りに応えるように、観客は全力でコール。流石に大きい武道館、「はい!はい!」の声もディレイが掛かり、後ろの席からのコールが少し遅れて聞こえます。ステージは再び激しい楽曲に合わせ回転し、その勢いのまま11曲目、同曲のカップリング曲「LOUDER」に続きます。観客のコールも最高潮になり、サイリウムの応援が全力でRoseliaに向けられます。スクリーンのミュージックビデオの振りとシンクロし、友希那がカメラに目力を向けると観客からは歓声が上がりました。友希那とギター紗夜、ベースリサがセンターステージの上段で集まり演奏するようすは紛れもない"ロックバンド"でした。

「ありがとう。早いけど、次で最後の曲よ。ここまでついて来てくれてありがとう。」そう友希那が告げると観客からは大きな落胆の声が漏れます。

「それでは最後の曲。アニメ『BanG Dream! 2nd Season』エンディング曲です。」と友希那から曲紹介があり、12曲目「Safe and Sound」のが披露されました。ライブ前日の2月20日にリリースされたばかりのこの曲はもちろんこの日が初のライブ演奏。にもかかわらず、友希那からの「一緒に歌って!」の声にアニメや聴き込みで予習ばっちりの観客はすぐに対応します。演奏が終わるとメンバーは大きな拍手とともに手を振り退場しました。

暗転の中、アンコールの声が鳴り響く武道館。しばらくすると「Sanctuary」前に上映された動画のメイキング映像がはじまりました。
「Roselia キャラを崩しちゃいけない撮影現場」での、ライブ本編と作中でのクールなRoseliaとは一味違う、中の人の飾らない魅力満載の映像に観客は笑いっぱなし。
ちなみに映像にはスタッフロールがあり、声の出演にPoppin'Partyの「愛美」「西本りみ(チョココロネのシーンのみ)」の文字をみつけると、観客からは「おー!」と声が上がりました。

映像が終わるとメンバーが再登場します。新衣装のスカートそのままに、メンバーカラーのリボンをほどこし、襟と袖元がそれぞれアレンジされたRoseliaのTシャツに着替えていました。
「こんな素敵な場所でライブができて本当に嬉しいです。みんなアンコールありがとう!」と告げると、アンコール1曲目「Re:birth day」を披露します。コーラスではメンバーと共に武道館も合唱します。

アンコール1曲目を終えると、映像の流れを受けて湊友希那ではなく相羽あいなが「アンコールありがとうございます!中の人…Roseliaの一番のファンがお届けします」と挨拶をします。そしてついに「キャラ崩」でキャラが崩れた回数結果が発表されると、相羽がダントツの1位。罰ゲームの内容は「みんなが笑うまで帰れない!終演後のナレーション」ということで、終演後のナレーションでおもしろいことをいう、というものでした。

そして、罰ゲームの発表のあとは大切なお知らせということで、次回Roselia単独ライブが富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催されることが発表されました。日程は8/3(土)、8/4(日)の2Daysで、ライブ・ビューイングも決定。Roseliaとしての野外単独ライブは初となります。
それぞれがドイツ語で"炎"、"水"と名付けられたこのライブで彼女たちはどんなステージを見せてくれるのか期待が高まります。

相羽から元気に「Roseliaからのお知らせは以上でーす!楽しみにしておいてくださいね!今日は来てくれてありがとうございました!」と感謝の言葉があり、いよいよライブは終わりに近付きます。

アンコール2曲目「熱色スターマイン」の演奏がはじまると、客席は熱狂。歓声と赤いサイリウムと共にスタンドが大きく揺れました。
曲中、友希那がセンターステージのトップで、Roseliaの代名詞ともいえるセリフ「頂点へ……狂い咲け!」と叫ぶと、武道館には狂い咲いたかのような歓声が轟きます。ベースのリサとドラムのあこが目を合わせ、観客を煽ります。キーボードの燐子も加わり、友希那が「ありがとう!見えてるよー!」と感謝の言葉を伝えながら、会場とコールアンドレスポンスをし、楽曲は終了しました。

相羽あいなが「今日はすご楽しかったです!みんなも楽しんでいただけましたか?イエー!」と元気にはっちゃけてから、再びキャラを入れて友希那として「ありがとう」と言いなおし、最後の挨拶をはじめます。

「本日はRoselia 7thライブにお越しいただき、ありがとうございました。すごい熱量。大丈夫?倒れていない?」と聞くと、猛者たちが大声で応え、「あんなに声が出てたのにまだ出るんだね。最高だね。」と笑顔を見せ、「みんなから一言」とメンバーの挨拶へ。

キーボードの白金燐子役の志崎樺音は「本日は本当に楽しくライブをすることができました。とても幸せでした。ありがとうございました!」と挨拶。

ドラムの宇田川あこ役の櫻川めぐは「いや~、武道館まで来させてもらったけど、やっぱりまだまだがんばらなくちゃ!」と今日のプレイを振り返りながら「Roseliaは限界を超えてからがスタート。これからも一緒に限界を超えていきましょう!明日からも楽しんで!今日はありがとうございました!」と一緒に歩み続けることを改めて決意。

ベースの今井リサ役の中島由貴は「本当にお客さんとの距離が近くて、360度ってこういうことなんだって分かりました。最高の景色をありがとう!」と武道館での距離を振り返り感謝します。

ギターの氷川紗夜役の工藤晴香は「Roseliaがはじまってちょうど2年、武道館に立つことができて本当にうれしかったです。今年もいっぱいライブしたいね!おうちに帰るまでがライブだよ。気を付けて帰ってね!」と観客をねぎらいました。

最後にボーカル湊友希那役の相羽あいなは「Roseliaとして日本武道館に立つことができたのは本当にみなさんのおかげです。ありがとうございます!同じステージは二度とないし、1分1秒をファンのみんなとメンバーと一緒に大切にしながら、待っている人がいる限り続けていきます!これからもRoseliaについてきてくれますか?Roseliaにすべてを賭ける覚悟はできている?」と問いかけると、観客はもちろんとばかりの完成で応え、「本当に最高の時間でした!ありがとうございました!」と締め、360度にひろがる客席の東西南北に向かい、5人で礼をしてまわり、最後は南に向かいオフマイクの生声で「本日は誠にありがとうございました!」と礼をし、アリーナ先の退場口に向かいました。

拍手で送り出される中、相羽が「ちょっと待って!」と突然呼び止めると、相羽から友希那に戻り、「やっぱりこのままじゃ終われないわ。戻ってきて!」とメンバーをステージへ引き戻します。「挨拶したよ!?」と困惑する面々に順々に話しかける友希那。「あなたは燐子ね。ポジション戻って」と言われるがままに燐子がキーボードへ。「あなたは?」「あこです」「さすが、理解が早いわね」と自らドラムセットへ向かうあこ。「あなたは?」「くどはる」と頑なに紗夜が入らない工藤晴香に暗示をかけるように「さ……さ……」と促す友希那。「ソウダッタワ。ワタシハサヨ。ワタシハサヨ……」と、とうとう暗示がかかった紗夜がギターへ戻るなど、なかばコントのようにステージに戻るメンバーたち。

セットに戻ると、「これからもRoseliaは進化していくと思っているし、進化していかなければいけない。新しい姿見せていくためにこの曲をおくります。これが本当に最後の曲よ!」と友希那が曲名を告げると観客は絶叫。盛り上がりのなか、アンコール3曲目「Neo-Aspect」が披露されました。最後のサビでは銀テープが発射され、きらきらと武道館を彩りました。銀のテープの裏はRoseliaのカラーでもあるパープルで、表にはライブタイトルの横にメンバーからの直筆のメッセージとサインが印字されていました。
コーラス「Wo wo wow」の大合唱がおき、強く一体になった武道館。最後は鳴り止まない拍手の中、再び「怒りの日」が流れ、登場時と同じセンターステージの扉からメンバーは退場。残った青薔薇のマイクスタンドがスクリーンに映し出され、最後にライブロゴが映し出されると怒涛の拍手と歓声が上がりました。
これまで2度のメンバー交代を経てきたRoseliaの、志崎樺音加入後、初のフルメンバーでの単独ライブ。楽曲も増え、覚える曲数もライブの段取りも多く、その上360度全方位から観客の目線が刺さる日本武道館--限界を超えて進化し続けてきたRoseliaは、今回の日本武道館でのライブも、今このメンバーで見せられる最高のステージを叩き出したように感じました。

次回は初となる野外単独ライブ。真夏の8/3(土)、8/4(日)、富士急ハイランド・コニファーフォレストでの2Days開催ですが、夏のステージはかなり熱がこもり、機材の心配以外にも、演者たちの体力もかなり消耗します。元・ガールズバンド所属の筆者の経験でも、夏フェスに数十分出演するだけでも機材トラブルが起きたり、熱射病で倒れる演者も出てくるため、事前の体力づくりと、前日の十分な睡眠、そして当日に無理をしないことがとても重要になります。陽が暮れた頃の開演とはいえ、リハーサルなどで出ずっぱりというケースも考えられるため、どうか無理をしないよう祈ると同時に、数々の限界を超えてきたRoseliaなら、そんな環境下でも最高のライブを見せてくれる--そう信じて止みません。彼女たちについて行くため、真夏の2Daysに向けて体力づくりをしなければいけないのは、むしろ私たちファンの方かもしれませんね!
8月、準備を万全にして新たなRoseliaの伝説を笑顔で見届けましょう。

「BanG Dream! 7th☆LIVE」DAY1:Roselia 「Hitze」

【出演】
Roselia
Vo.湊友希那(CAST. 相羽あいな)
Gt.氷川紗夜(CAST. 工藤晴香)
Ba.今井リサ(CAST. 中島由貴)
Dr.宇田川あこ(CAST. 櫻川めぐ)
Key.白金燐子(CAST.志崎樺音)

【セットリスト】
1.BRAVE JEWEL
2.R
3.魂のルフラン
4.残酷な天使のテーゼ
5.ONENESS
6.Sanctuary
7.陽だまりロードナイト
8.Determination Symphony
9.軌跡
10.BLACK SHOUT
11.LOUDER
12.Safe and Sound

―アンコール―
1.Re:birth day
2.熱色スターマイン
3.Neo-Aspect

【公演情報】
TOKYO MX presents 「BanG Dream! 7th☆LIVE」
日本武道館
2019年2月21日 DAY1:Roselia 「Hitze」
2019年2月22日 DAY2:RAISE A SUILEN 「Genesis」17:30/開演19:00
2019年2月23日 DAY3:Poppin’Party 「Jumpin' Music♪」

【次回単独ライブ】
・日程
DAY1:Roselia 「Flamme」
2019年8月3日(土) 開場15:30/開演17:00 予定

DAY2:Roselia 「Wasser」
2019年8月4日(日) 開場15:30/開演17:00 予定

・会場
富士急ハイランド・コニファーフォレスト

・チケット申し込み方法
CD先行抽選受付
2019年2月20日(水)発売、 Roselia 8th Single「Safe and Sound」の初回生産限定分封入特典として本公演の抽選応募申込券が封入されます。
※シリアルナンバー1つにつき、 いずれか1公演のみ(席種は第3希望まで選択可)2枚まで申込いただけます。
(受付期間: 2019年2月24日(日) 12:00~2019年4月6日(土) 23:59)

また、こちらのライブは日本国内・海外 (香港、 台湾、 韓国) にて2日間ともライブ・ビューイングを実施いたします。
詳細は追って発表いたします。
ほか、 詳細は公式HPをご覧ください。
https://bang-dream.com/rose_sp
©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.

■著者紹介:アネモネ・モーニアン愛称 アニモ。ガールズバンド「blue chee's」Key./Vo.オーディションに合格し活動開始。解散後、作曲家 伊藤賢治・上倉紀行との音楽ユニット「Trimonia」や、小寺可南子とのツインボーカルユニット「コテアニ」として活動中のフリーランスなんでも屋。
Twitter:https://twitter.com/animo_miyusic