
『あつまれ どうぶつの森(※以下、あつ森)』には多数の虫が登場します。その中でも特にプレイヤーの印象に残るのはやはり接し方次第でこちらがなんらかのダメージを受けるものでしょう。
攻撃されると気絶してしまうタランチュラにサソリ、そして今回着目する「ハチ」がそれに該当します。
『あつ森』におけるハチ(※作中で独立した種として扱われているミツバチを除く)は出現時期こそ周年ですが、遭遇するための条件がやや特殊です。
木を揺すり、ハチの巣を落下させることで怒ったハチたちが出現。それと同時に追い回される羽目になります……。
……ところで、この木を揺らしたらハチの巣が落ちてきてという場面は本作に限らず、各種の創作でよく見られるシチュエーションです。しかし、そもそも現実にあんな悲劇的なことが起こるものでしょうか?
『あつ森』のケースをよく観察、検証してみましょう。
『あつ森』のハチは「アシナガバチ」!
まず、ハチと一口に言っても膨大な種数が存在します。はじめに『あつ森』に登場するあのハチの正体を探ってみましょう。
落下した巣の形状はハスの花托のようなシンプルなものです。同じく集団生活を行うハチであってもスズメバチ類であれば独特の模様をまとった丸い土器のような巣ですし、ミツバチやクマバチなら樹洞や洞窟に営巣するのでこれには該当しません。
さらに捕獲したハチの姿はいかにも有毒のハチらしい黄色と黒の警戒色。