オープンワールドRPG『原神』で実装されるや、たちまち人気キャラに上り詰めた申鶴。「仙人の弟子であり、気品溢れる彼女は、璃月の山奥にひっそりと住んでいる」という背景を見事に体現した、中国コスプレイヤー・如月灰さんの申鶴コスプレ写真がTwitterで約8.1万もの「いいね」を集めました。


中国四川省に住む如月灰さんは「季節外れの戦士」という二つ名を持つほどに、シーズン外であっても桜や雪など自然を求めて国内の遠方ロケを敢行するガッツの持ち主。そこには完璧なコスプレ写真にしたいという強い想いがあります。日本には2回旅行で来たことがあるそうですが、オタクイベントには未参加のため、日本ではまだ知られざるコスプレイヤーです。

『原神』申鶴に留まらない、美しいコスプレ写真の数々をショートインタビューと合わせてお届けします。

――コスプレを始めたきっかけ、年間のコスプレ活動を教えてください。

如月灰:小さい頃からアニメが大好きで、家族もコスプレ文化に触れていたので、自然とマッチングしました。
中学に進む頃にはコスプレを始めていたと思います。そう考えるともう13年くらい続けているのですね。

一年通して様々な季節で撮影をしていますが、秋と冬が比較的多いです。これまでたくさんのイベントに参加していますが、毎年、大型イベントである上海開催の「COMICUP」や「ChinaJoy」、広州開催の「萤火虫」は欠かさず参加しています。

――好きなゲームやアニメは何ですか?コスプレはどちらのキャラが多いですか?

如月灰:ゲームは『星のカービィ』シリーズが大好きです。それ以外でも色んなジャンルを遊んでいますが、とくにアクション系やドラマ要素のあるゲームが好きですね。
アニメはストーリーが面白ければどんなジャンルでも観ます。私にとってはプロットとロジックがとても重要です。ゲームとアニメキャラ、どちらのコスプレもします。今後は『SPY×FAMILY』のコスプレを予定しています。

――コスプレする時に得意な表現は何でしょうか?

如月灰:手足が長いのでそれを活かしたポージングは見栄えが良いと思います。得意な表情はいくつかあって、『原神』申鶴や『遊戯王』イシズのような神秘的な無表情、あとは女王または妖精のような魅惑的な微笑み、または狂気などを含んだキャラクターの独特な笑顔ですかね。


――印象深いコスプレの思い出を教えてください。

如月灰:『原神』申鶴の雪山での撮影です。四川省の雪山・毕棚沟に登ったんですが、あまりに寒すぎて、温かいお湯を飲んで体を温めて迅速に撮影をしました。撮影後は、カメラマンやアシスタントの方に高山病の反応が出てしまいました。撮影はとても過酷でしたが、運良く素敵な写真を撮ることができて、皆さんに喜んでもらえて大きな反響が得られました。

――SNSで広く知られるきっかけは何だったのでしょうか?

如月灰:『東方Project』の藤原妹紅、十六夜昨夜のコスプレを通して多くのフォロワーが増えたと思います。
ただ、私はまだそこまで知名度が高くはありません。コスプレ歴は長いですが、受験勉強で休止期間もありました。再開後は独学でコスプレ衣装制作やメイクの練習をして、動画チャンネルで衣装制作やメイクのやり方を公開した結果、私のことを知ってくれる人が増えたと感じています。

制作したコスプレ衣装の中でとくに好評だったのが、『遊☆戯☆王』のイシスでした。一晩で『NARAKA:BLADEPOINT』カナンの絶代風華スキンを作ったこともあります。

以降も、キャラクターごとにふさわしいロケ地あるいはスタジオを求めて、遠征も辞さなかったです。
私の場合は、桜や雪などの季節外でも、それらを求めて遠征することが多いので、「季節外れの戦士」と呼ばれることもありました(笑)。それでも、ロケ地を求めて遠征した撮影の効果は大きくて、私の理想通りの作品を生み出すことができます。なので、この2年間は遠征ロケ撮影を中心に活動していますし、とくに雪の中で撮影した『遊☆戯☆王』イシスと『原神』申鶴は、写真を見てくれた人たちにとっても、キラリと光る輝きを感じてもらえたようです。これらの作品を通して私のことを知ってもらえることがとても幸運です。皆さんの支持にとても感謝しています。

――それだけコスプレに打ち込める原動力はどこからきますか?

如月灰:まずは好きだからですね。
もう一つは自分の好きを仕事にすることチャンスもあるからです。今後もコスプレを続けますし、末長く発展していけるように考えます。自分の生活おいても優先順位を最初に置いています。

――最後に、今後のコスプレ予定を教えてください。

如月灰:私は比較的新鮮なことが好きな人間です。今後もゲームとアニメ品問わず、新しいキャラクターのコスプレも試してみたいです。例えば『原神』夜蘭です。もちろん、古典的なアニメ作品のキャラクターも大好きです。私は完璧主義者であるので、しっかりと準備を整えてからでないと好きなキャラクターのコスプレができません。そのため、頻度はそんなに多くはないと思います。

また、いろんな撮影手法も試してみたいですね。例えば、今は流行っている動画です。流行している様々なSNSで自分のコスプレを披露したいです。そうすることによって、より多くの方に見てもらえるからです。

SNS情報:如月灰(Twitter:@KisaragiAsh、Weibo:@如月灰)