
盛田氏はまずプレイステーションの20年間について、子供のおもちゃだったゲームを新しいエンターテイメントの領域に変える事ができたのではないかと振り返りました。初代PSはCDというフォーマットでゲームを3Dにし、家庭にゲームセンターの体験を持ち込みました。PS2は128bitのCPUでオンラインにも対応。PSPでは外でもプレイステーションの体験を可能にし、アドホック通信で仲間と戦う共闘の概念を作り出しました。PS3では本格的なネットワークの時代となり、フォーマットもブルーレイになりました。
そしてPS4とPS Vitaの時代。盛田氏は「久夛良木さんがPS2の頃、"もう次のゲーム機はない。それはネットワークに溶けちゃうから"と言いましたが、当時は社内でもその言葉を理解できない人が沢山いました。しかし今やその時代が実現しました」と話し、プラットフォームがハードウェアからソフトウェアに移り変わっている事を紹介しました。そのPS4は既に1350万台が普及し、そのスピードは歴代最速。性能がPS3から10倍になっただけでなく、ネットワークと融合され、ソフトをデジタル的に流通させるだけでなく、遊び方を変えていっています。PS PlusというメンバーシップもPS4発売後に会員数が4倍になったといい、ユーザーとプラットフォームの関係に変化が訪れています。