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2人目が生まれると“上の子が赤ちゃん返りする”ことってありますよね。

第2子がまだいらっしゃらない家庭のママは「これ以上、この子のワガママがバージョンアップするなんて無理……!」と、思うかもしれません。

でもそこは親の対応次第!

今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子さんに、“下の子が生まれた時の兄弟時への対応”についてお話しいただきます。

専門家がズバリ!上の子を「赤ちゃん返り」から救うフレーズ3つ

ある日突然「お兄ちゃん、お姉ちゃん」になる気持ち

この世に生まれてわずか数年で、突如「あなたはお兄さん(お姉さん)になるのよ」と言われた時の子どもの気持ちになってみましょう。

第2子出産のためにママは産院に入院、あるいは里帰することがありますね。この時、今まで生まれてこのかた1日たりとも離れたことがないのに、下の子の誕生によって生まれて初めてママと一定期間のお別れを味わうことに。

これは子どもにとっては“永遠の別れ”のように感じる出来事かもしれません。

せっかくママに会えた時、ママのその手には自分よりも可愛く小さな赤ちゃんがいて、ママもパパも愛おしそうに赤ちゃんに視線を向けています。

お祝いに駆け付けた親戚からは、「まあ可愛い」「だっこさせて!」なんて声が飛び交っていて、上の子はなんとなくおもしろくない感じがすると思います。場合によっては、「ママを取られた!」と思う子もいるかもしれません。

こんな時、家族から「今日からお兄さんだよ」と言われても、すぐに受け入れられないのは当然ですね。

上の子に「言ってはいけない」NGフレーズ3つ

出産という大仕事を終えたママ。家に帰れば夜間、3時間おきの授乳生活で消耗しきってしまっているところに、上の子が言うことを聞かないとつい口からこんな言葉が出てしまうかもしれません。

「お兄さんになったんでしょ。

もっといい子にしなさい!」

「なんで弟に優しく出来ないの!」

「ママが赤ちゃんの世話で忙しいのわかるでしょ! いい加減にして!」

でも、上の子の気持ちになってみましょう。

下の子が生まれるまでは自分が一番だったのに、ある日突然、下剋上の如く王の座を奪われた上に、ママからこれらの言葉を投げつけられると、気持ちの持っていき場がなくなってしまいますね。

上の子に「言ってあげたい」フレーズ2つ
専門家がズバリ!上の子を「赤ちゃん返り」から救うフレーズ3つ
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上の子だってまだ2~3才の幼い子どもですから、気持ちのコントロールを彼ら自身に求めるというのは少し酷というものです。

大人になっても気持ちのコントロールって難しいものですよね。ですから、親が積極的に上の子の気持ちを汲んでフォローをしてあげましょう。

「○○君がタオル畳んでくれるからママは赤ちゃんの世話で大変だけど、助かるな」

「いつも我慢していて偉いね。

ママは〇〇ちゃんのことすごいな~って思っているんだよ」

こんな風に意識して上の子に言ってあげることで、気持ちを上向きにさせてあげましょう。

親としては、下に赤ちゃんが生まれたって平等に接しているつもりでも、上の子はどこかしら不満を感じていると思っておきましょう。子どもはみんなママが大好きで、“ママを独占したい”という欲求があるのに、それが叶わなくなる訳ですから。

その表れで「弟と僕どっちが好きか」と聞いてきたりする子もいるかもしれません。両方愛しているママには答えようがないと感じるかもしれません。

でも、そんな時は「○○くんが好きかな。

だって弟に優しくしてくれるんだもの」と言ってあげてもいいかもしれませんね。

(2014年12月4日の記事を再掲載しています)

【参考・画像】
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