妊娠中に育児サイトや雑誌を見ると、ママ友やキッズがそろってパーティーする光景や遊びに出かける姿が目に入ります。「私にはママ友できるのかな……」「ママ友トラブルがあるとも聞くけど……」妊婦のみなさんは、こんな風に思ったことはありませんか?
今回は、なぜママたちがグループに参加するのか、どんな風にママ友をつくるのかについて、先輩ママの佐藤さんがママ友・パパ友グループに関する調査データをもとにお話いただきます。
幼稚園や保育園のママ友・パパ友グループへ参加する理由について、東京ガス都市生活研究所が行った調査があります(※1 P12)。
共働きママと非共働きママで少し違いがありましたが、参加理由は次のとおりでした。
共働きママがグループへ参加する理由
1位 自分の子供が楽しめるから
2位 参加して楽しいから
3位 共通の話題があるから
非共働きママがグループへ参加する理由
1位 参加して楽しいから
2位 共通の話題があるから
3位 自分の子供が楽しめるから
このとおり、上位3位は共働きママ、非共働きママともに同じです。
しかし、共働きママは「自分の子供が楽しめる」という目的が最も大きいのに対し、非共働きママでは「参加して楽しい」「共通の話題がある」といった“自分自身が楽しめる”という理由が大きくなっていることが分かります。
どんな風にママ友をつくる?妊婦時代からママ友が多いという話はまず聞きません。いまの段階でママ友がひとりもいないのは当然、焦る必要はありません。
ヒント1:子どもを連れて出かける
子どもを連れて、公園や児童館、乳幼児サークルといった場所に通っていると、子どもを遊ばせながら他のママと話しをする機会が増えて、ママ友ができるものです。乳児検診では1カ月、3カ月、6カ月と会う機会も多いので、早くママ友が欲しいという人は積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか。
ヒント2:幼稚園入園
しかし、児童館などママが集まる場が苦手という人も案外多いものです。そんなときは、割り切って幼稚園の入園まで待ってよいと思います。入園してからは、園の保護者会、父母会、PTAなど様々な役割の中で他のママと話す機会が増えます。
妊婦時代からママ友が欲しいという方は、母親学級や産院のイベントなどで声をかけてみることをおすすめします。母親学級は、出産予定日が近い妊婦が集まっていて、妊娠生活の不安や地域情報も交換できます。
出産後は、入院期間中に部屋や授乳室で他のママと話す機会が多くなります。友だちになりたいママがいれば連絡先を交換してみるといいですね。
“ぼっち”を気にしすぎない学生時代の“友人”のイメージをママ友に重ねてはいけないように筆者は思います。
ときに、話す相手もいない自分に孤独を感じてしまうことがあるかもしれませんが、ママ友は絶対に作るべきものでも、早くできたらいいものでもありません。「いいママ友ができたらラッキー」くらいに考えて、ぼっちを気にしすぎないことが大切だと思います。
ママ友作りはだいぶ先になってから考えても間に合います。まずは、ママも元気に、無事に出産を迎えてくださいね。
【参考・画像】
※「子育てママの地域コミュニティの実態と意識」都市生活レポート、東京ガス都市生活研究所
※ maroke、 wong sze yuen、 liza54500/ Shutterstock