最近では、知育のためにと、様々な赤ちゃん向けのテレビやDVDなどが出ていますね。
知育目的ではなくとも、赤ちゃんが画面を見ていてくれれば、数分ママの手が離れるので、どうしても日常的にこのテレビの力を借りてしまう……ということはあるかと思います。
これらについての考え方については、賛否両論あると思いますが、実は見れば見るほど言語の発達が遅れるんだそう!
今回は、赤ちゃん向けテレビがもたらすメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
不思議なもので、テレビの映像は赤ちゃんを釘付けにします。
一時的にママが子どもから離れることもできるようになるため、「ご飯の準備の時はこれを流して見させておこう」というように、家事もしなければならないママにとっては、とても助かる存在です。
ですが反対に、デメリットも報告されているのです。
『最新脳科学で読み解く0歳からの子育て』という著書の中で、世界の赤ちゃんに関する研究で、次のような結果が紹介されています。
・生後7~16ヶ月の赤ちゃんは、テレビの前で過ごした時間が長いほど、知っている言葉の数が少ない(アメリカの研究)
・1歳になる前に毎日2時間以上テレビの前にいた赤ちゃんは、言語が遅れる危険性が6倍高い(タイの研究)
このように、テレビを見れば見るほど、言語を覚えさせるよりもむしろ、発達を阻害するというような事実が紹介されています。
テレビとの上手な付き合い方同書では、“毎日起きている時間の3分の1以上テレビを見ていると、子どもの脳に悪影響がある”と書かれています。
というのも、そんなにテレビがずっとついている環境だと、そうしてもママと子どもの触れ合いが減ってしまいますよね?
筆者もパパによく、「テレビにばかり気をとられていないで、もっと子どものことを見てあげて」と言います。
特に小さな赤ちゃんは、次々に色やテンポが変わるテレビに100%注意を向けてしまうと、他のことに全く注意を向けれなくなります。
フランスでは、なんと赤ちゃん向けテレビ番組が禁止されたそう!
そのくらい、赤ちゃんにとってのテレビというのは、危うい存在なのかもしれません。
ですが、全くテレビをつけないという生活は、現代では難しいところがありますよね。
パパが仕事でいない時は、「ちょっとご飯作りたい」「数分だけトイレに行きたい」という時、ママは少しくらいテレビに力を借りないと、生活もままなりません。
ですので、「30分だけ、これ見せてあげるね」などとテレビをつける時間を親子で決めてみてください。
そしてその他の時間は、たっぷり親子の触れ合いの時間をもつようにしましょう。
1日中つける、全くつけない、など極端な方針ではなく、上手く使いこなすことが、1番重要です。
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※ Igor Sokolov (breeze), Frantisek Czanner / shutterstock