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出典:https://www.shutterstock.com

警察庁の調査によると、2017年1月から6月までの上半期に「児童虐待の疑い」があるとして、警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は、30,262人にものぼったそうです。

これは統計を取り始めた2011年以降、最も多い数になったというニュースが話題になりました!

幸せになるために結婚と出産をしたのに、子どもを不幸にする親・毒になる親いわゆる「毒親」にはなりたくないですよね……。

そこで今日は、It Mamaライターであり『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者であるの立石美津子さんの記事を参考に、“毒親予備軍”になっているかもしれない行動についてご紹介します。

不幸は親から子どもに連鎖していくもの!?

毎日、無意識にしている子育ては、自分の親があなたにしてきたものかもしれません。

妊娠中に母親学級に通って授乳や沐浴、オムツ交換については教えてもらえますが、子育てする上で絶対にやってはならないことを聞くチャンスはなかなかありません。

そのため、子育ての仕方の手本は自分の親だけになり、意識するしないに関わらず自動的に組み込まれているんだとか。

”子は親の鏡” ”子どもの振る舞いを見ると親の考えがわかる”なんて言葉もありますね。

これは、親の考えやしていることが見事に子どもに反映されるということ。

よく「叱って育てると自信のない子に育つ」「不安な気持ちで育てると子どもが不安になる」などと言われるのも、子どもの親から受ける影響が非常に大きいからです。

長きに渡って沁み付いてしまった親の思考癖を変えることは、そうそう簡単にはいきません。

毒親&毒親予備軍にありがちな行動4つ

子どもを生んで親となった瞬間、「愛おしくて愛おしくて仕方がない」「一生守り抜くわ」「幸せになってほしい」などと心に誓いますよね。

そして毎日必死に子育てをします。

ところが、幸せにするための子育てがいつしか真逆の方向へ……。

例えば、以下のようなことばかりしていると、子どもが親の毒におかされて、不幸になってしまいます。

(1)子どもを否定する

「どうして、悪いことばかりするの! そんな子はうちの子じゃない!」などと言ってしまっていませんか?

(2)脅してしつける

「~しないと、お父さんに言いつけるよ!」「~しない子は大きくなれないよ!」などと脅していませんか?

(3)他の子と比較する

「ママの言うとおりにして!」はNG!? 無意識な「毒親予備軍の行動」4つ
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「お友達はちゃんと出来るのに、どうしてあなたは出来ないの!?」と、お友達や兄弟と無意識に比べるようなことを言っていませんか?

(4)子どものやりたいことを禁止する

「ママの言うとおりにして!」「言うとおりにしていれば大丈夫!」などと、子どものためを思っていったのに、子どものやりたいことを無視していませんか?

どれも、どんなママでもついやってしまいそうなことばかりですよね。

立石さんによると、「しつけの仮面をかぶりながら上記のようなことをするのは、マイルドではありますが一種の言葉の暴力のようなもの。」なんだそう。

子どもによっては、“精神的な虐待”と感じてしまう子もいるかもしれませんね。

こんな子育てをすると、子どもは中学生、高校生になって自我が芽生えても、小さい頃から親から言われ続けた言葉が心を支配してしまいます。

そして、「どうせ私(僕)なんか……」「自分には価値がない」と自らを否定してしまうようになります。

これは、自分自身を好きにはなれない、“自己肯定感”が全く育っていないからだそうです。

不幸な”毒親”の連鎖を断ち切る3つの方法

それでは、どうやって良くない子育ての連鎖を断ち切ればいいのでしょうか?

ここでは立石さんの記事を参考に、3つのポイントをご紹介します。

(1)自分の所有物だと思わない

子どもは、“ママの所有物”ではありません。これから未来を切り開いていく立派な人格を持った人です。

(2)期待しない

「こうであってほしい」「●●でなければならない」というガチガチな“子育ての信念”を持たないことも大事です。

(3)自分を追い込まない

とにかく自分に自信が持てず、「どうせ私なんて」などのネガティブ発言が口癖になっていませんか? これはあなたの親が作った思考癖かもしれません。

だから「私ってダメな母親」などと自分を責めないことです。

ただし、”プラス思考” ”ポジティブシンキング” ”前向きに”などの自己啓発本を読み過ぎて自分を追い込まないように。

「ネガテイブな考えをしている私」をありのままに受け入れ、「そんな私も悪くないじゃん~」と思うようにしましょう!

いかがでしたか?

知らず知らずのうちに何気ない一言で“毒親予備軍”になっていることも……!?

ぜひ、できることからトライしてみてくださいね。

【参考・画像】
※ スーザン・フォワード(2001)『毒になる親 一生苦しむ子供』 講談社
※ ダン・ニューハース(2012)『不幸にする親 人生を奪われる子供』 講談社
※ 松本耳子(2013)『毒親育ち』 扶桑社
※ 田房永子(2012)『母がしんどい』 新人物往来社
※ Iakov Filimonov ,Iakov Filimonov / shutterstock