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突然おっぱいを飲まなくなった…「哺乳ストライキ」になる理由って?

赤ちゃんが突然母乳を飲まなくなったとき、ママは「自然卒乳かしら」と思うかもしれません。

しかし、1歳を迎える前に自然卒乳することはまずあり得ないと考えられています(参考文献:医学書院『母乳育児支援スタンダード』)。

1歳前後のお子さんが突然母乳を飲まなくなったときの理由のひとつとして、”哺乳ストライキ”を起こしていることもあるのです。

突然おっぱいを飲まなくなった…「哺乳ストライキ」になる理由って?

▼哺乳ストライキとは

“哺乳ストライキ”とは、赤ちゃんが突然母乳を飲まくなることですが、月齢と赤ちゃんの発育状態から卒乳なのかを見分けます。

1歳を過ぎてスタスタ歩き、言葉が出始めて意思を伝えられるようであれば、自然卒乳かもしれません。

しかし、まだまだひとり歩きを始める前であれば、哺乳ストライキと考えたほうが良いでしょう。

赤ちゃんが突然おっぱいを飲まなくなると、ママは戸惑います。

衣食住の中でも特に命につながる“食”をほしがらない。

「このまま飲んでくれなかったらどうしよう……」と、心配になるのは当たり前。

0歳児でも、人間としての個性があり“感情”をしっかり持っている赤ちゃん。

突然母乳を拒否するときに、

「ママ、気づいて!」

「(大好きなおっぱいをいらない!というほど)ママに気づいてほしいことがあるの!」

と主張をしているのが哺乳ストライキです。

関連記事:【助産師が教える】スムーズな「卒乳」成功へむけた3つの事前準備とは?

 

▼「哺乳ストライキ」をする理由
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よくある哺乳ストライキの理由として、以下のようなことなどがあげられます。

(1)ママがいつもと違う化粧品や香水などを使ったため、においが違ってびっくりしているとき

(2)ママが大きな不安を感じているとき(離婚など家族の危機的状況や引っ越しなど)

(3)赤ちゃん自身の病気やけがで、母乳を飲むのが不快なとき(中耳炎や、鼻が詰まっているなど)

(4)生活や授乳が大きく変化したとき(預けるなどで授乳の回数が減った、赤ちゃんの入院など)
(5)赤ちゃんがとてもびっくりするできごとがおきたとき…その他

哺乳ストライキの可能性があり、赤ちゃんが突然母乳を飲まなくなったときには、「何を教えてくれているのかな?」と、母子のコミュニケーションを深めるための機会と考えてみるのはいかがですか?

おっぱいを飲んでくれないから「母乳が出なくなった」と勘違いしてミルクを増やしていると、「ママ~!ちがうよ~!わかってよ~!」と赤ちゃんが思っているかもしれません。

関連記事:「母乳育児だってつらいよ…(涙)」エピソード4選

 

▼「哺乳ストライキ」の対策

突然母乳を飲まなくなった時の対策として以下を試してみるとよいでしょう。

・いつも以上にたっぷり触れる(抱っこやベビーマッサージなど)

・赤ちゃんの動きを丁寧に観察して、何を考えているのか想像してみる

・寝ぼけているときやぼんやりしているときに授乳してみる(このやり方が、リセットしやすいようです)

突然飲んでくれなくなるとママは焦りますが、哺乳ストライキの場合は、長くても1週間以内で落ち着くことが多いようです。

ママに気持ちをちゃんと伝えている、お利口な赤ちゃん。

突然飲まなくなったときに初めて、「哺乳ストライキ」という言葉を知るママがほとんどです。

「こんなこともある」と知っておくと、いざというときに焦らずにすむかもしれませんね。

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