『思考の整理学』著者・95歳“知の巨人”外山滋比古が語る「脱線のすすめ」

『思考の整理学』著者・95歳“知の巨人”外山滋比古が語る「脱線のすすめ」
悪いことは一種の楽しみ
 大学生のバイブルともいわれ、東大生や京大生から根強い支持を集める『思考の整理学』(ちくま文庫)。今から30年以上前に発刊され、以降240万部を記録した大ベストセラーだ。コンピュータが社会で大きな役割を果たす時代の到来を予見し、暗記・記憶中心の学習よりも自ら考えることの大切さを説いた。

 著者である外山滋比古さんは、95歳の今でも研究を続ける「知の巨人」だ。ペリカンの万年筆で毎日執筆を続けているという。今月上梓した『100年人生 七転び八転び――「知的試行錯誤」のすすめ』の中から3回シリーズで、外山さんの歩んできた道のりとそこで考えた哲学、そして読者へのメッセージをお届けする。

 第1回目の前編では 「脱線のすすめ」と題して、人生を面白く生きるための思考法を紹介する。「『年をとると1年がとても早くなる』と聞くけれど、早く感じる人はおそらく、まだ“悪”が足らないのでしょうね」と、外山さんは言う。常識から脱線する意義について語ってもらった。

●面白いことがあれば大丈夫

 いつのまにか95歳になりました。生まれは大正12(1923)年、戦前です。90代になったら違った境地になるかとか、新たなものが見えてくるかとか聞かれることがありますが、いくつになってもあまり変わりません。

 戦争を体験してきたので、こどものころから、とにかく命が大事と思ってきた。その思いはいまでも変わりません。

 命が大事で、それに比べれば社会的な評価や職業などは、だんだんどうでもよくなってきます。ある程度のたくわえも必要だから、いちおうの準備はしておく。これもそのうち、もうこれ以上カネをためる必要はないという境地になってくる。

あわせて読みたい

ITmedia ビジネスオンラインの記事をもっと見る 2019年6月26日の社会記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。