イチゴが近づいてくる! 農業を救うかもしれない「自動化」の現場を探る

イチゴが近づいてくる! 農業を救うかもしれない「自動化」の現場を探る
佐賀県で実用化した「イチゴ移動栽培装置」。自動化で何が変わるのか
 日本の農業が苦境に陥っている。全国各地において、農業で働く人の高齢化が進んでおり、後継者難や労働力不足の懸念が広がっている。

 農林水産省によると、農業就業人口は2019年2月時点で168万人。10年間で約100万人も減少している。さらに、65歳以上の高齢者が70%を占めている状況だ。

 そのため、農業の現場では「作業の効率化」や「人材確保」が大きな課題となっている。高齢化と人手不足がさらに加速すれば、重労働が多い作物の栽培は維持できなくなってしまう。若い世代の新規就農のハードルも高くなる。そういった課題を解決する取り組みとして注目され始めているのが、自動化やITなどの技術を活用した「スマート農業」だ。

 自動化技術については、さまざまな農業用設備において実用段階に入っている。その提案を強化しているのが、農業設備の設計・施工やアフターサービスなどを手掛けるヤンマーグリーンシステム(大阪市)だ。同社は、イチゴの収穫やトマトの水やりに自動化を取り入れたシステムの提案を始めた。自動化によって何が変わるのか。佐賀県の現場で探った。

イチゴが動いて手元に来る「イチゴ移動栽培装置」


 ビニールハウスの中には、イチゴの苗が隙間なく植えられている。実をつけている位置は人の腰の高さだ。苗の列は少しずつ動いていて、端に立っている作業者のもとへと近づいていく。作業者は最前列に来た真っ赤なイチゴの実をつみ、次の列が目の前に来るのを待つ――。

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2020年1月29日の社会記事

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