「100人で年間35万件のレビューに目を通す」 中国メーカー・Ankerが日本で評価される要因を聞いた

「100人で年間35万件のレビューに目を通す」 中国メーカー・Ankerが日本で評価される要因を聞いた
店頭に並ぶAnker製品(Air BIC CAMERA成田空港第2ターミナル店にて)
 製品の生産国表示に“メイドインチャイナ”とあれば、以前は「安かろう、悪かろう」というレッテルを貼られてしまうのが常だった。その一方で、品質に厳しい目を持つ日本の消費者から信頼を得られているメーカーもある。代表例として挙げられるのが、モバイルバッテリーで知名度を上げた中国Ankerだ。

 同社の国別売上高を見ると、1位が米国、2位が日本となっている。ECサイト大手のAmazon.co.jpでは、多くのAnker製品が数千のカスタマレビューを集め、評価も星4以上を与えられているものが多い。日本では、大手家電量販店がAnkerのモバイルバッテリーを取り扱う以前から、ネットで評判を聞きつけた客が店頭に“指名買い”でやってくるようなこともあったという。

 そんな信頼と知名度を中国メーカーが勝ち取れたのはなぜだろうか。Ankerのスティーブン・ヤンCEOと、日本法人アンカー・ジャパンの井戸義経代表取締役に聞いた(前後編)。

●「ノートPCのバッテリーを改善したい」 元Googleメンバーが創業

 Ankerのスティーブン・ヤンCEOは、かつて米Googleの上級エンジニアとして働いていたが、日頃からノートPCのバッテリーに課題を感じていたという。より安価で高品質な交換式バッテリーを提供したいという思いから、2011年に中国でAnkerを創業。初年度には交換式バッテリーを50万台売り上げた。

 12年にはAnkerの研究開発センターを立ち上げるなど、Google出身の創業メンバーとともに事業を拡大。同年にはモバイルバッテリーや充電器の分野に進出し、接続機器に合わせて出力を適したものに切り替える独自技術「PowerIQ」を開発。充電するデバイスを5つまで同時にUSB接続できる「PowerPort 5」などで人気を博した。日本でも、この“5ポート充電器”でAnkerを知った人は少なくないはずだ。

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