東芝、盗聴不可能な「量子暗号」でヒトゲノム約500GBの伝送に成功 世界初

東芝、盗聴不可能な「量子暗号」でヒトゲノム約500GBの伝送に成功 世界初
東芝の量子暗号通信装置(送信側)
 東芝と東北大学東北メディカル・メガバンク機構は1月14日、「量子暗号通信」を用いて、人のゲノムデータ約500GBを約7キロ離れた施設へ伝送することに世界で初めて成功したと発表した。量子暗号通信は原理的に盗聴を探知でき、安全性が高いとされている。同社は近く、量子暗号通信で事業展開を始める見込み。

 実験では、東北大学星陵キャンパスと東芝ライフサイエンス解析センターにそれぞれ量子暗号の送信機と受信機を設置し、機材を長さ7キロの光ファイバーで結んだ。送信機からはビット情報を載せた光(光子)が発せられる。同社の量子暗号通信技術では、7キロの距離の場合には10Mbps超で伝送できるという。この速度は、2018年時点で世界最速。

 量子暗号通信では、量子の経路で暗号化と復号に用いる「共通鍵」のみを伝送する(量子鍵伝送)。本来送りたい実データは共通鍵で暗号化した上で、通常の専用回線(数Gbps)で送り、受信側は量子経路で得た共通鍵で実データを復号する。共通鍵は実データと同じ長さのものを利用するため、量子経路の伝送時間がそのまま、実データの復号までにかかる時間となる。

●巨大データ、解析と平行して伝送 ゲノム解析の時間に着目

 東芝と東北大学が今回取り組んだのは、24人分のゲノムデータ約500GB(500G~700GB程度としている)の伝送だ。従来、センシティブかつ巨大な医療データを安全にやりとりするためには

あわせて読みたい

ITmedia NEWSの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

ITニュースアクセスランキング

ITランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2020年1月14日のIT記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

最新IT業界情報やiPhoneやAndroidやガジェット、話題のサービス、IoT情報、スタートアップにまつわるニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。