「どこからがAI?」「越えてはいけないルールは?」 AI規制の最前線、日欧のキーパーソンが解説

「どこからがAI?」「越えてはいけないルールは?」 AI規制の最前線、日欧のキーパーソンが解説
富士通 AIデジタルテクノロジー推進法務室長の荒堀淳一氏
       
 2000年代に「第3次AIブーム」が到来してから10年超。コンピュータの性能向上によって、ディープラーニングのような機械学習の新手法が実用的になり、画像処理や自然言語処理など幅広い分野で使われるようになった。近年は人の行動予測や産業機器の制御といった、ビジネスに直接結び付く分野へも応用されてきている。

 一方で、AI技術が無秩序に利用されると、人権侵害や生命の危険に対する潜在的なリスクにもなりうる。例えば、技術の不備による事故や、抑圧的な政府やグローバル企業によるプライバシーの侵害といった危険などだ。

 AIを使いながらも健全に社会を発展させていくには、一定のルール作りが不可避な状況にある。

 10月22日、オンラインイベント「CEATEC 2020」において開催されたカンファレンスで、AIルールの策定に関わる日本とEUの政府・企業担当者が登壇し、AIを巡る現状と規制の方向性について解説した。

●“弱いAI”でも規制は必要 日本とEUの現状

 AI技術は言ってしまえば、単なる計算手法にすぎない。現在の“弱いAI”と呼ばれる技術は膨大なデータを集約し、特定のアルゴリズムによって最適な結果を予測するという一連の過程を計算能力によって行うものだ。「人工知能」と聞いてイメージする、例えばドラえもんのような人間に近いロボットは、現在の“弱いAI”が発展を続けたとしても、実現は難しいとされている。

 AIは、人と同等かそれ以上の精度で予測や分類などを高速に行える。効果的に活用すれば社会に有益な効果をもたらす。一方で“弱いAI”であっても、使い方によっては社会へ大きな損害を与える可能性もある。例えば包丁や自動車と同じように、適切に使うためのルールを定める必要がある。欧州連合(EU)や日本政府では、それぞれAI技術に対する規制の枠組み作りを進めている。

あわせて読みたい

ITmedia NEWSの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

トレンドニュース

トレンドランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2020年10月28日のIT記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

最新IT業界情報やiPhoneやAndroidやガジェット、話題のサービス、IoT情報、スタートアップにまつわるニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。