梅雨の語源。どうして梅の雨で「つゆ」と読むようになったの?

毎年、5月の終わりごろから7月の半ばにかけて雨降りの日が続く梅雨(つゆ)。

梅雨の語源。どうして梅の雨で「つゆ」と読むようになったの?


渓斎英泉「初夏の雨」江戸時代

じめじめと湿気が多く、洗濯物も乾きにくいし、あちこちカビが生えやすいので、夏が待ち遠しい方も多いはず。

ところで、なんで「つゆ」は梅雨と書くのでしょうか。あるいは梅の雨を「つゆ」と読んだのでしょうか。

何だか「卵が先か、鶏が先か」みたいな話ですが、今回は梅雨の語源について紹介します。

■元々は「カビの雨」だった?

梅雨は「ばいう」とも読み、元々は「黴雨」という漢字が当てられたこともあるそうです。雨が多くてあちこちカビ(黴)が生えるからでしょうが、これじゃいくらなんでも季節の名前として呼びたくありません。

という事情なのかはともかく、同じ「ばい」でもより気分の爽やかな梅の字を当てて梅雨とした、という説があるようです。

■梅の実が熟する季節に降る雨だから?

梅は地域によって1~3月ごろに開花し、結んだ実が熟するのがおよそ6月ごろ。

梅雨の語源。どうして梅の雨で「つゆ」と読むようになったの?


「降る音や 耳も酸(す)うなる 梅の雨」
松尾宗房(芭蕉)

【意訳】あまりに長く雨音を聞かされて、耳まで酸っぱくなってきちゃったよ。

雨の中より立ちのぼる梅の香りは、なかなか味わい深いものです。

しかし、梅雨なら文字通り「ばいう」と呼び慣わせばよさそうなものですが、どうして「つゆ」と読むのでしょうか。

■熟しきった梅の実が……

普通「つゆ」と聞くと、多くの方が水滴の「露」か、蕎麦などの「汁」を連想するかと思います。

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