TOKYO書2013レポート

TOKYO書2013レポート

掲示版や駅通路の個展などで展示されている書をみたことは過去何度かあったが、書道展という催しには初めて足を運んだ。まず、率直に思ったことは「文字をまったく解読できない」ということであった。書体が難解で文字が識別できない。いや、たとえ個別の文字を識別できたとしても漢字の並びのみでは意味を理解することができなかった。折角訪れたのに「大丈夫か?」という不安に見舞われた。

学生時代に、なぜ古文や論語の授業があり、漢文や漢詩などなぜ読まなくてはならないのかと自問自答していた記憶が蘇り、こういうときは、時間を戻したらどれだけ勉強が楽しかったかと、その価値を解らなかった過去の自分を責めたい気分になり、教養を身につけるのはそういうことか、と、実感して改めて反省するばかりであった。

しかし、作品をじっくりと眺めているうちに、読めないからこそ、文字からその機能や目的を除き、その造形を見て、感じること、書を楽しめることに気づく。往々としてそれはこの空っぽの頭だからこそ体感できたのかもしれない。

書には立体から空間が生まれそれらが迫ってくる不思議な力があり、それらがあわせ持つ無限の表現力と芸術性、そしてその奥深さを感じ、身震いがした。

全てが特徴的で素晴らしい作品ばかりだが、中でも特に印象深かったものを1つ紹介したい。

宮城県石巻市出身で東日本大震災からの復興と鎮魂をテーマに楽天イーグルスのチームスローガンを揮毫(きごう)するなど、書道芸術院評議員事務局長として活躍する書家の千葉蒼玄さんの作品「3.11 鎮魂と復活」。
迫りくる迫力、壁いっぱいに広がり圧倒的な存在感を醸し出すこの作品は細かい文字が波打つ大作である。そして、それを構成するのは細かく書かれた東日本大震災の新聞記事であり、見上げると膨大な文字に囲まれて、1文字1文字が命を持って揺らぎ始めるようであった。


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