文春の凄いのは、手土産とタクシーチケットを手渡すところを全て、写真に撮っていることだ(グラビアページに掲載)。
厳しい処分が必須のはずだが...
利害関係のある業者から奢ってもらってタクシーチケットまでとなれば、当然、「国家公務員倫理法に基づく国家公務員倫理規程第三条六が定める禁止行為『供応接待を受けること』にあたり、違法行為に該当します」(国際基督教大学の西尾隆特任教授)
文春は4人を直撃しているが、谷脇は「まったく覚えてない」、吉田は取材拒否、秋本は「うーん、記憶にないですね」というが、湯本は自宅で取材に応じている。
「言われてみると、確かに東北新社もうちの事業者であることは間違いないわけだし」と利害関係者だと認めている。タクシーチケットは「たぶん、返したと思うんですけど」。
では、当事者である菅正剛はどうか。横浜のみなとみらいに聳え立つ27階建ての億ションから出てきたところを直撃すると、「プライベートなんで」と逃げてしまった。
総務省は、4人が先方からの求めに応じて会食したことを認め、飲食代、手土産、タクシーチケットについては費用を負担し、利害関係者だから、割り勘だとしても自己負担が1万円を超える時は倫理監査官に届けなければいけないので、本日(文春が取材を申し込んだ2月2日)届を行ったと答えている。
2005年に郵政行政局長が利害関係者であるNTTコミュニケーションズの幹部からタクシーチケットをもらったとして、国家公務員倫理法違反で処分されているから、総務省も4人に厳しい処分を下さなければならないはずだ。接待側の「東北新社」は認可取り消しか出入り禁止か。