科学が心を包み込む 伊与原新さんの最新刊『八月の銀の雪』

科学が心を包み込む 伊与原新さんの最新刊『八月の銀の雪』
       

 前作『月まで三キロ』で新田次郎文学賞などを受賞した伊与原新さんの最新刊『八月の銀の雪』(新潮社)が発売された。

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画像は『八月の銀の雪』(新潮社)

 地球惑星科学を専攻し、東京大学大学院博士課程を修了した異色の経歴を持つ伊与原新さん。『八月の銀の雪』は、天文、気象、生物などをテーマに、科学のエッセンスが登場人物の傷ついた心を優しく包み込む短編集。

 就活連敗中の理系の大学生・堀川は、同じ教養ゼミだった清田と再会し、断り切れずに怪しげなサクラのバイトをする。ある日近所のコンビニで、清田がアルバイトのベトナム人女性グエンを怒鳴りつけているのを見かける。グエンは堀川に、コンビニの片隅に自分が置き忘れた論文を見なかったかとたずねるが、ふとしたことから論文の一部を見つけた堀川は、不愛想な彼女の真の姿を知ることに......「八月の銀の雪」。

 原発の下請け会社を辞め、心赴くまま福島へ一人旅をしていた辰朗は、途中立ち寄った浜辺で、空高く凧を揚げる初老の男・滝口に出会う。会話を進めるうちに滝口の父親が、太平洋戦争に従軍した気象技術者であったことがわかる「十万年の西風」。

 俳優の道を諦めた男が、迷い伝書鳩の飼い主を探す「アルノーと檸檬」、子育てに自信をもてないシングルマザーが、博物館勤めの女性の言葉に救いを見出す「海へ還る日」、珪藻でアート作品をつくる偏屈な男性と、失恋の痛手を負った女性の出会いを描く「玻璃を拾う」など全5篇。


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2020年10月21日のライフスタイル記事

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