気づきの心理療法で自分にかけた呪いを解く

誰もが持っているこの心の水風船は、幼い頃から膨らみ始めると言う。例えば、苦手なことを親に強制され、悔しい気持ちを押し殺したとする。この時心の中は、「苦手なこともちゃんとしないと」と自分に我慢を強いる気持ちと、「苦手なことを強制する親なんか大嫌いだ」という怒りの感情が同居していて、心が二つに引き裂かれている状態になる。

岡田さんはこの二律背反な気持ちに対してゲシュタルト療法を用いる。ゲシュタルト療法では「ちゃんと」「ねばならぬ」という心の声を「トップドッグ」と呼び、一方の「でも本当は」という心の声を「アンダードッグ」と呼ぶ。このトップドッグの呪いを自覚して、アンダードッグの自分に気づくことが、ゲシュタルト療法の第一歩だそうだ。

"気づきの心理療法"と言われるゲシュタルト療法は、カウンセリングの一種ではあるが、ちょっと変わっている。特徴は、言葉で聞こえてくる話を聴くだけでなく、からだ全体のおしゃべりを聴くこと。また、カウンセリングという言葉は使わず「ワーク」と表現し、カウンセラーのこともファシリテーターやセラピストと呼ぶそうだ。

人は言葉だけでなく、顔の表情、声の色や抑揚、からだの動きの全部から、一瞬一瞬、感情や感覚を表現しています。......(中略)、ファシリテーターは「今、ギュッとこぶしを握った」とか、「『悲しい』と言いながらニコッとしている」のようにからだの表現を見ています。

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