自分のからだのことを、自分で決められない......女性が犠牲となる「中絶」の現状
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 人工妊娠中絶を外科処置なしに薬でおこなえる「経口中絶薬」について、2022年5月17日、厚生労働省が、投薬や服薬にあたって配偶者の同意が必要だという見解を明らかにした。経口中絶薬は女性の心身の負担軽減が目的であるだけに、「配偶者の同意が必要なら、薬が承認されても、中絶しづらい現状と変わらない」という批判の声が上がっている。

 議論が活発になっている今、改めて中絶について知りたいという方も多いだろう。"シスターフッドの出版社"として社会に生きる女性のための本を出版しているアジュマブックスから、『中絶がわかる本 MY BODY MY CHOICE』が刊行されている。本書の原語版はカナダでティーンエージャー向けに出版され、「2020年シーラ・A・エゴフ児童文学賞」を受賞するなど、高い評価を受けている。

自分のからだのことを、自分で決められない......女性が犠牲となる「中絶」の現状

 タイトルの「MY BODY MY CHOICE(私のからだは私が決める)」は、全ての女性にあって当然の権利。しかしながら、日本の中絶行政ではこの権利が十全に認められず、女性が負担を強いられる現状はなかなか変わらない。

 日本だけでなく世界中のさまざまな国で、中絶を違法にされたり、さまざまなハードルを設けられたりするなど、女性が自分の中絶を決められない現状が続いている。安全でない中絶方法によって、毎年何万人もの女性たちが命を落としている。

 「女性の中絶の権利」とは、どのようなものなのか。どのような困難があり、どのような勇気ある活動で、その権利が獲得されていったのか。中絶の歴史と未来について、豊富な資料とともに学ぶことができる一冊だ。


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