中間管理職は大変だ。部下からの評価に加え、上司からの目線も、常に気にしなくてはならない。

今回は、そんな悩み多き「中間管理職」とみられる方からのお悩みだ。

読売新聞が運営する掲示板サイト、「発言小町」には、「『部下を公平に見ていない』と叱責されました」という投稿があった(2015年10月4日)。投稿者は「部下がいる立場」だが、より上の役職者から、「頑張っている部下を叱責し、貢献度の少ない部下を甘やかしている」などと指摘され、困っているという。さて、ネットの反応は、同情?それとも・・・

「部下の悪口を言ったわけではない」

投稿者いわく、上司から、次のような指摘も受けたという。「(あなたは)自分の嫌いな部下がやれば叱責するようなことを、自分の好きな部下がやっても何も言わない」「自分の好きな部下と一緒に、嫌いな部下の悪口を言い、部署内の人間関係を悪化させている」。これが本当なら、確かに『問題』かもしれない。

上司に指摘され、「返す言葉がありませんでした」という投稿者だが、これまで「依怙贔屓をしたつもりはまったくありません」。さらに、「部下の悪口を言った」との指摘には、「問題行動をした部下のことを、他の部下と別件で談笑した際に、ちょっとユーモアを交えて話しただけです」という。「問題のある部下を注意して、逆恨みされ、幹部に言いつけられ、自分の評価が下がるなんて、こんなばからしいことはないです」と、怒り気味の投稿者は、「上司の立場の皆さん、アドバイス・愚痴、お待ちしています」と呼びかけた。

ところが、回答者からは、厳しい意見が相次いだ。投稿者が、問題行動をした部下のことを、他の部下と「ユーモアを交えて話した」ことについては、「何でそういうことするんですか? こういうの、1番ダメなんですよ」など、厳しいコメントが目立つ。「部下の逆恨みでも言いつけでもなく、トピ主さんの性格の問題です。

上司が部下と違う部下について話すって、普通では有り得ない。もう少し、真摯に受け止めてもらってもいいですか?」と、怒る人もいれば、「ある部下への不満を、他の部下に対して悪く言うのは、上司としてやってはいけないこと」とか、「管理職といえども、好き嫌いがあるのは仕方ありませんが、(略:部下の)失敗を『ちょっとユーモアを交えて話』された相手にとっては、まさにパワハラです」など、「部下の失敗をネタにうわさ話をするなんて、上司失格だ!」というツッコミが多い。

「きちんと言えば、上司が調査を開始してくれるはず」

一方、投稿者が、いわれのないことで「部下に逆恨み」されたと主張していることについては、「堂々と自身の正当性を上司に言えばいいじゃないですか」という意見もある。上司に叱責された際、投稿者が「何も言わなかったのならば、事実を認めたことになってしまいます」と、指摘する人は、「『私は潔白でありそのような事実は一切ありません』と言ってください。そうすれば、上司はトピ主さんの言っていることの方が正しいのか、他の人間が言っていることの方が正しいのか、調査を開始してくれると思います」と、助言している。

ただ、別の回答者は、「あなたの場合は、まだ注意してくれる上司がいるだけマシです」と主張。

「悪いことを言わないから、上司の言う通りにした方がいいですよ。今のままだと、リーダーの立場を外される可能性が非常に高いですから」と、なだめるようにコメントしていた。中間管理職、大変そうなのは間違いない。(KH)