仁徳天皇陵、世界遺産登録で「観光立国」 うれしいけれど「観光公害」解決しないと!(気になるビジネス本)

仁徳天皇陵、世界遺産登録で「観光立国」 うれしいけれど「観光公害」解決しないと!(気になるビジネス本)

大阪・堺市の仁徳天皇陵古墳を含む、大阪府南部の「百舌鳥・古市古墳群」が、この(2019年)夏に世界文化遺産に登録される見通しになった。地元の歓迎ぶりなども報じられているが、世界遺産登録で地元地域は浮かれてばかりではいけない。拡大するインバウンドの副作用として顕著になってきた「観光公害」の解決策を盛り込んだ「観光亡国論」(中央公論新社刊)には、こう警告が出されている。

登録をきっかけにした盛り上がりの中で、的確なコントロールやマネージメントを怠ると、知らぬ間に観光目当ての開発が行われ、それまでの景観や環境が失われてしまう恐れがあり、さらに悪い事態を招く可能性もあるという。

「観光亡国論」(アレックス・カー、清野由美著)中央公論新社
目立つようになってきた「観光公害」

「観光亡国論」の著者のアレックス・カー氏は、1952年に米国で生まれた東洋文化研究者。日本での在住歴は長く「1980年代から観光産業の可能性を予見」し、京都で町家を、ほかの地域では古民家を一棟貸しの宿泊施設に再生する事業に携わり成功させてきた。

2008年には国土交通省から「VISIT JAPAN大使」に任命され、外国人旅行者受け入れ態勢に関する仕組みを考えたり、外国人に対する日本の魅力発信を行っている。本書は、都市開発などが専門のジャーナリスト、清野由美さんと論点の整理や調査、検証に取り組み仕上げた。

「インバウンドの『促進役』という自覚」を持つカー氏。訪日外国人観光客は2011年に622万人だったものが、18年には約3119万2000人にまで伸び、政府の目標である「20年4000万人」達成の見込みが高まっている。


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