日本と韓国の管理職は短命?! 東京大学が研究、欧州に比べ死亡率が高い理由

「あくまで推測ですが、バブル崩壊後の日本では、リストラによる人減らしや長時間労働の負担が管理職や専門職に集中したのだと思われます。そのストレスが非常に強く、大きなダメージになったのでしょう」

それを裏付けるかのように、死亡原因別にデータを分析すると、管理職と専門職は、悪性新生物(がん)、自殺・事故死、循環器系疾患(心臓病、脳梗塞、脳卒中など)、感染症など、すべての死因で死亡率が上昇し、とくにがんと自殺の上昇が顕著だった。ストレスが直撃したようだ。

ところが興味深いことに、下級熟練労働者、つまり管理職ではない一般サラリーマンの死亡率は一番低い。管理職・専門職の約7割だ。韓国では非熟練労働者より高いのだが......。これは、日本の場合は「サラリーマンは、気楽な稼業と......」とでもやっているということだろうか。小林教授はこう語る。

「低い理由はよくわかりませんが、日本ではどの職種も基本的にもともと死亡率が低いのです。むしろ、上級熟練(管理職と専門職)の死亡率アップがきわだったため、下級熟練労働者の死亡率が低い印象を与えるのかもしれません。それだけ、管理職と専門職にインパクトが強かったということです」
国民性の違いより、経済体制の違い?

今回の研究では、欧州では非熟練労働者の死亡率が高く、上級熟練労働者との格差が大きいのに比べ、日本と韓国では非熟練労働者の死亡率が低く、「健康格差」が小さいことが明らかになった。これは、日本と韓国では非熟練労働者でも学歴が高く、社会階層間の健康行動に関する相違が小さい可能性が考えられるという。


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