「小池氏は2016年の都知事選出馬時、朴槿恵(パク・クネ)大統領=当時=の要請で舛添要一前都知事が約束した東京韓国学校の移転計画を白紙化すると公約した。東京都新宿区にある1400人規模の小中高課程を持つ東京韓国学校は敷地が狭く、在日韓国人社会はこれを拡大・移転することを宿願事業として推進していた」
その宿願が果たせなくなったばかりか、それ以上に韓国中を激怒させる出来事が起こった。朝鮮日報がこう続ける。
「小池氏は毎年9月1日、1923年の関東大震災時に日本人(の自警団や軍隊に)によって虐殺された韓国人の追悼式が行われる際に、都知事が追悼文を送っていた習慣も廃止した。この追悼式には『極右の代名詞』と言われた石原慎太郎元都知事も欠かさず追悼文を送っていたが、小池氏は就任翌年からこれを拒否し続けている」
小池知事が、最初に朝鮮人虐殺追悼文を拒否した2017年、ハンギョレ(8月25日付)は「小池東京都知事、犠牲者追悼行事に追悼文送った慣例破る 極右勢力の朝鮮人被害歪曲加速を憂慮」という見出しで、こう批判した。
「小池知事は、9月1日に東京都墨田区の横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑の前で開かれる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼行事に追悼文を送ってほしいという主催側要求を断った。これまで石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一氏など前任の東京都知事は毎年追悼文を送ってきた。小池知事も就任直後の昨年(2016年)には追悼文を送ったが、今年は突然立場を変えた」