USEN-NEXT GROUPで、音楽配信最大手のUSEN(東京都品川区)は2019年5月6日、同社が提供しているオフィスBGMサービス「Sound Design for OFFICE」の新CMを放送開始した。CMは、東京都を拠点とするタクシー事業者やソニーなど計7社で設立した「みんなのタクシー」が保有する車両内で見ることができる。

俳優の岡田義徳さんが経営コンサルタント役で出演し、オフィスBGMの導入を提案している。

オフィスが静かすぎて起こる問題をBGMで解決

舞台はある企業の新オフィス。岡田さんは社長に「どうかな、新しいオフィスは」と尋ねられ、「きれいで、いいですね」と答える。すると社長は笑顔になり、社内の明るさについてじょう舌に語り始めるが、岡田さんは一転して暗い表情に。「さっきみちゃったんだよな」と心の中でつぶやく。自席で電話ができずにトイレの前で通話していた社員、また聞こえてきたパソコンのキーボードをたたく「カタカタ音」がうるさかったことを思い出す。

いずれも原因は、オフィスが静かすぎるためだ。そこで岡田さんは解決案として、「社長、オフィスBGMですよ」と職場に音楽を流すアイデアを出す――という内容になっている。

岡田さんはCM撮影後、「音楽」と自分の関わりについて語った。幼い頃からドラムをやっていたことから、バンドを通じて友達が多くでき、コミュニティーが広がったことを「音楽に救われた経験」として挙げた。さらに俳優という立場から、音楽と演技は人を楽しませる、感動を与えるアーティスト・表現者という点で通じる部分があり、音楽をきっかけにさまざまな表現の仕方があることも学べたと話した。

職場で音楽を流すのは、「すごくいいことだと思う」。

その理由について岡田さんは、

「実家が縫製業をやっているのですが、そこにUSENが入っていて、子どもの頃に色々と聞いていた思い出があります。働きながら音楽を聞くのは『行き詰まる状況を作らない』ことにもなると思いますし...発見にもつながると思います」

と、幼い頃を振り返りながら語った。

USENでは、オフィスにBGMを流すメリットとして「メンタルヘルス効果」、「マスキング効果」、「イメージ効果」の3点を挙げている。具体的には音楽がメンタルに作用する効果をスペースや時間帯で上手く取り入れて、より働きやすい環境を演出できる(メンタルヘルス効果)、小音量のBGMを流して「音のカーテン」を作り、OA機器、電話が発する騒音を軽減することでストレス解消、集中力向上に繋げる(マスキング効果)などがあるという。<J-CASTトレンド>