タカラトミーが販売する玩具「キャップ革命ボトルマン」(以下、ボトルマン)が品薄状態だ。通販では在庫切れが生じ、フリマアプリ「メルカリ」では転売も起きている。

ボトルマンはペットボトルのキャップを発射して遊ぶ玩具で、2020年10月24日に発売。11月25日現在、発射力の強い「コーラマル」やキャップを多く発射できる「アクアスポーツ」、コントロールに長けた「ギョクロック」の3種類の本体の他、公式のボトルキャップなどがある。

「入荷次第売り切れ」「近隣の店舗にもない」

かつて流行したビー玉を発射するおもちゃ「ビーダマン」シリーズを思わせるデザイン。9月15日に発表された際には、タカラトミー公式ツイッターによる宣伝ツイートが2万回以上リツイートされ、ビーダマンを知る人たちを中心に話題となった。

11月25日現在、公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」では、専用の公式キャップなどを含めて、「ボトルマン」ブランドの全商品が品切れだ。J-CASTトレンドが東京都内のおもちゃ専門店に問い合わせたところ、「(本体の)3種類共に入荷次第売り切れている状態」と話した。

ビックカメラ新宿西口店の担当者も取材に、「在庫がなく、近隣の店舗にもない状態」と明かした。

ボトルマン3種類は、公式サイトだとそれぞれ880円(税込・以下同)。ECサイト「アマゾン」で出品が確認できるが、2100円と倍額以上の値がついていた。最も安い出品価格でも、「コーラマル」が1580円(送料無料)だ。

メルカリでも、「新品、未使用」として売り出しているケースが複数みられる。「コーラマル」は単品、あるいは他の商品と抱き合わせでの出品を含めて、少なくとも10件が販売中なのを確認できた。

最安値だと単品は2200円(同)。ボトルマン3種類のまとめ売りだと4999円(同)で出品されるなど、高値での転売となっている。

組み立てや改造で1人でも楽しめる魅力

都内の家電量販店や百貨店を回ったが、まだ購入できていない20代男性は、ボトルマンを買い求める理由についてこう話した。

「子どもの頃からビーダマンやベイブレード(タカラトミーの玩具)といったおもちゃが好きで。僕の世代では、友人と対戦して遊ぶのは難しいですが、ボトルマンは組み立てや改造などで1人でも楽しめるところが玩具としてちょうどいい」

また、「ボトルマンのアニメ(『キャップ革命 ボトルマン』)はユーチューブで全話が配信されており、ネットに慣れ親しんだ今の子どもたちにも人気なのではないか」と分析した。<J-CASTトレンド>