総務省の発表によると、「マイナンバーカード」は2021年8月22日時点で約4705万人に交付されている。国民のおよそ3人に1人は持っている計算だ。

さらなる普及促進キャンペーンの一環として、総務省はマイナンバーカードのテレビCMを8月28日から全国でオンエアする。

「そろそろ、あなたも。マイナンバーカード」をキャッチコピーとして、俳優の佐々木蔵之介さんと黒柳徹子さん、フリーアナウンサーの田中みな実さんという豪華メンバーが出演。それぞれの立場からカードについて語る3人の本音に共感できるようなCMになっている。

「本音」に共感してもらいカードのメリット伝える

8月28日からはまず「3人に1人持ってる」編(15秒)、「メリットを知る」編(30秒版)の2種類を放映する。

「3人に1人持ってる」編では、佐々木さんが「最近マイナンバーカードを取得した人」という役で出演し、行きつけの魚屋で顔なじみの大将と女将にカードを「作っちゃったよ~」と嬉しそうに報告。

さらに「大将も作ったら?」と呼びかけると、「いや、(すでにカードを)持ってるよ俺」と告げられる。自分はカードが手に入るのが遅いと気付いた佐々木さんの表情に注目だ。

「メリットを知る」編では、「マイナンバーカードへの関心がなく、まだ取得していない人」を田中さんが演じる。カフェで友人に「なんかメリットある?」と尋ねると、本人確認書類や健康保険証として使えるといった利点を教えられ、次第に「えー、そうなんだ」と興味を抱きはじめるという内容だ。田中さんの自然な演技が光る。

総務省発表によると、これまで交付が進んだ主な理由に、自治体などが取り組んできた申請促進活動のほか、マイナンバーカードの持つメリットが増えてきたことや、「意外と持っていて便利かも」と、そのメリットに気付く人が増えてきたことが考えられるという。

そうした背景からカード取得者・未取得者それぞれの「本音」に着目。本音への共感をカードのメリットを考えるきっかけとしてもらうべく、「普段から自分の考えを大切にして本音で語っていそうなイメージ」のある佐々木さん、田中さん、黒柳さんをCM キャラクターに起用したとのことだ。

なお、「メリットを知る」編の15秒版や、黒柳さんが出演するCMは今後展開予定。<J-CASTトレンド>